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16
2004

Of Thee I Sing

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やっぱり、一人部屋に閉じこもっていてばかりだと、老化が早いのかも知れ
ない。日払いのバイトに行かなくなってからもう相当経つけど、あの頃の比
べて急激に太った。老けた。物忘れが激しくなった…。

ただ夢だけを見る。娘。達が毎日のように夢に出てくる。
最近は夢の内容も朝まで憶えていることができない。彼女達は僕に何を言お
うとしていたんだろう。ものごとに対する判断も確実に鈍ってきている。自
分がどこに居て、何をすべきなのかが分からない。辺りを見渡しても、考え
るための足がかりさえも見えない。

制御できない感情や、原始的欲望、記憶の反復行為だけがある。
音楽に反応する時だけが生きている時のような気がする。街を歩きながら音
楽を聴いている時だけが。昨日はオリコンを求めて街を彷徨い歩き、結局捕
獲できずに一日が終わった……。

しかし、部屋に居て考えることも街を歩きながら考えることも、基本的には
変わらない気がする。

キリンジの「イカロスの末裔」を聴いている時はミキティを、「香りと影」
を聴いている時は圭織のことを、ピチカートの「グッバイ・ベイビィ&エイ
メン」を聴いている時はなっちを、ホリーズの"Stay"を聴いている時はよっ
すぃーのことを……。

部屋での反復的思考は僕に老いの恐怖を感じさせる。けど、外での反復的思
考(というか妄想)は、いつも変わらない幸福感を与えてくれる。そのままの
方向に歩いていけば、娘。達に近づけるような気がする。錯覚だと分かって
いても幸福感を感じる。

部屋に辿り着きドアを閉めると、途端に「自分」の比重が大きくなる。重く、
暗く、醜い自分がのしかかってくる。娘。達はどこか遠くにいて、輝いてい
る。僕は写真を眺めながら、彼女達のことを考える。

昔よりも僕は鮮やかに彼女達のことを想像することができない。
自分勝手な思い込みや、傲慢さは、それはそれとしての一つの力だったのだ
と思う。浮き沈みを繰り返しながら、僕はあの頃までのような希望を抱くこ
とができない。しかし、もう彼女達無しでは生きていくことができない。

そして、僕は前へ進まなければならない。