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19
2001

Helpless

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24時間テレビの募金に行ってきた。


今の僕の存在基盤である、モーニング娘。と握手をするために。
コンサート、イベントには十回以上行っているものの、僕はどうしても
娘。達と握手することが出来ないでいた。特に 99年10月27日 の体験は
僕にはとても重かった。僕は「トラウマ」という概念を初めて肌で意識した。

しかし、この地球上に住む他の多くの人間と同じように、時間というものが
僕の傷を癒した。正確には、僕がそれを忘れた。日常的レベルで思い出さな
いように、思い出しても、笑い飛ばせるように。


そして僕は10月27日以上の「トラウマ」を背負うことになった。
・・・結局、朝から晩までずっと並んだのに握手できなかった。
ただそれだけのことなのだけど。

この一行には様々な思いや物語が込められているのだ。かたちにならないものが。





僕は観覧席から、娘。全員が並んで握手するのを眺めた。

渇望して、渇望して、どうしても手に入らないものが目の前で奪われていく。
僕はその時、本当に人生というものに絶望しかけてしまった。表層的レベルで
自分を納得させることは出来ても、魂はそれを激しく否定していた。その波は、
予め僕が張っていた予防線を軽々と越えて侵入してきた。それは、まさに暴力
だった。嫉妬と絶望が代わり代わりにやってきて、僕を打ちのめした。僕は耐
えられずに会場を飛び出した。


家に帰ってテレビをつけると、娘。達が泣いていた。
僕はすぐテレビを消した。


僕の中で、なにかが死んだ。


なにかが死んだ代わりに、僕の中に棲む様々な醜いものが目覚め始めていた。
僕は初めて心の底から、人に自分と同じ苦しみを味合わせてやりたい、と思った。
娘。達にもこの思いを伝えたかった。そして、慰めて欲しかった。
だけどそんなことが出来る訳がなかった。



僕はまたテレビをつけた。娘。達は「サライ」を歌っていた。




僕はたぶん、娘。達に一生触れることはできないだろう。