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21
2003

三月の水

CATEGORY普通日記

夕方、なんだか寂しくなって、外へ出る。
特に何の目的もなく。

上野まで歩く。スニーカーを見る。
ここ1~2年で、服や靴なんて全く買わなくなってしまった。
CDか、イベントのチケット代か、酒。それにしか金を使っ
ていないような気がする。まあ、でも、パチンコもやらなく
なったし、それだけで100万倍はマシな暮らしになったとは
思う。あの頃は人間としてマジで最低だったわ…。

メトロなんとかと言うモデルのスニーカー(若林adidas!)が40
00円で売ってて、なかなか格好良かったのだが、やっぱり
買えなかった。もう貧乏性は身に染みついて取れなくなって
いるのかも知れない。

そのままふらふらとハロプロショップへ。
もちろん何も買うつもりはない。告白すると、僕は生涯で生
写真というものを3枚しか買ったことが無い。持っているの
は友達にもらったものばかり。ここでもくそったれな貧乏性。
見るだけ見て、あややの写真集に後ろ髪を引かれながら店を
出る。店の正面にある特大の娘。達の看板をしばらく眺める。
ウォークマンからはジョアン・ジルベルトの「バイーア生まれ」
が流れている。


僕はバイーアから来たのさ
バイーアの素晴らしさをみんなに伝えに来たのさ…


うろおぼえの日本語訳詞を心の中で呟いても、娘。達は返事を
しない。ただ、その魅力的な笑顔をたたえているだけだ。

次の曲、"farolito"が流れ出した。
ジョアンがメキシコを放浪していた時代にレコーディングした曲。
ジョアンはこの頃アルコールとドラッグで身も心もボロボロだっ
た筈だが、僕はこの曲が収録されているレコードが一番好きだったりする。

僕はずっと娘。達の看板を眺めている。

ああ…、ジョアンは誰が好きだろうな…。
あー、なんか辻ちゃんが好きそうな気がするな…。

思考はそんな風に果てしなく意味の無い方向へ。
薄ら寂しいような感覚。

でも、あまり辛くない。
ジョアンを聴きながら、僕は娘。達の看板を後にした。



ヨドバシでCDR、100円ショップで娘。写真、グラビア保存用に
生写真用のファイルとCDケース、クリアファイルを買って帰った。

ああ、やっぱりジョアンは良いなあ…。