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01
2002

Tema De Cristina

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こんばんは、亜依です。

今日は久しぶりのお休みでした。あー、おにいちゃんと何して遊ぼうかな~…。
おにいちゃんの家に向かう電車の中で、亜依はとっても、とーってもわくわくして
いました。ウォークマンからはスタックリッジの"Friendliness"が流れていて、なに
か余計にわくわくしてきちゃいます。ご飯は何食べようかな…お買い物はどこに行
こうかな……あー、早くおにいちゃんに会いたい!

おにいちゃんの部屋に着いて、亜依はそうっと鍵を回しました。
おにいちゃんを驚かせてやろうと思ったんです。ドアの隙間から覗くと、おにいちゃ
んはMacに向かって何か長い文章を打ち込んでいるみたいです。亜依は、そっと忍び
足でおにいちゃんの背中に近づいていきました。「…………わっ!!」

「わっ!!なんだ亜依か!……何時の間に入ったんだよ……」
「おにいちゃん、おはよう」亜依は、おはようのチューをしました。
おひげが伸びてて唇がちくちくしました。おにいちゃん、徹夜だったのかな……。
「…亜依、今日俺ちょっと急ぎの仕事があってな、外には出れないんだよ。ごめん」
「え~~~~~ッッ!!」亜依はもうがっかりです。せっかく…せっかくおにいちゃん
と会えるのだけを楽しみにしてたのに……。「えー……、いつ終わるのぉ………」
「なるべく急いでやるよ。ごめん、ちょっと待ってて」

おにいちゃんは時間を言いませんでした。
きっと、すごく時間がかかるんだろうな…と、亜依は思いました。
今10時。なんか、夕方までかかりそうな気がするな……。亜依は、しょうがないから
スタックリッジをウォークマンから部屋のコンポに移して再生しました。そして、
おにいちゃんのベッドに寝っ転がりました。………つまんないなー。

亜依は、天井の模様を眺めて、ぼーっと時間をつぶしました。
天井の模様は、人のかたちに見えたり、動物のかたちに見えたりしました。
でも、そんなのにはすぐに飽きちゃいました。顔を横に向けると、おにいちゃんの
背中が見えました。亜依は、なにか急におにいちゃんに抱きつきたくなりました。

「…………おにいちゃんっ!」
我慢しようと思ったけど、亜依はやっぱり、おにいちゃんに抱きついてしまいました。
「おーにーいーちゃん!」おにいちゃんは困った顔をしました。
「……亜依、ちょっと今大事な所だからあっちに行っててくれよ。後少しだから…」
「………は~い」

もう……おにいちゃんのばか…。
今度の休みいつになるかわかんないんだからね…。
そしたらおにいちゃんが会いたがっても会えないんだからね………あ~もう!!

亜依は、またおにいちゃんのベッドに戻ってじたばたしました。
枕を被ってじたばたしたりしました。でも、おにいちゃんは全然構ってくれません。
も~……ほんとに嫌いになっちゃうぞ!あとで泣きついてきても知らないんだから!
亜依は、ほっぺたを膨らませました。

亜依は、目を閉じました。枕からは、おにいちゃんの匂いがしました。
スタックリッジはいつの間にかCDチェンジャーで「ピグマリオン70」に変わって
いました。亜依は、リモコンで曲をブリアモンチ・オーケストラの"Tema De Cristina"
まで早送りしました。"Tema De Cristina"は、亜依の大好きな曲でした。

おにいちゃん……。

メロディーをなぞりながらおにいちゃんの枕に顔を埋めていると、亜依はいつの間にか
眠ってしまいました。



「…………?」
亜依が目を覚ますと、辺りはすっかり暗くなっていました。今、何時だろう……?
時計を見ると、もう夕方の4時でした。隣には、いつの間にかおにいちゃんが寝て
いました。きっと、昨日からずっと寝ていなかったのでしょう。お仕事、終わったのかな。

あ~あ………せっかくの休みが終わっちゃった…。
亜依は、またおにいちゃんを見ました。おにいちゃんはまぬけな顔をして寝ていま
した。そのまぬけな顔を見ていると、なんだか怒る気も無くなってしまいました。
今日は一日つぶれちゃったけど……、
夜まで、帰るまで、おにいちゃんとこうしていられるんだぁ…。

そう思うと、亜依はなんだかすごく幸せな気分になりました。
亜依は、寝ているお兄ちゃんに身体を寄せて、甘えました。

おにいちゃん……あったかい……。
おにいちゃん、お仕事頑張ったね……無理言ってごめんね……。
今度は、今度のお休みはきっとどこかに行こうね……!

亜依はなんだか、またブリアモンチ・オーケストラの曲が聴きたくなりました。

……おにいちゃん、大好き!


O.S.T."Pigmaliao 70"