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27
2002

Trouble in my mind

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見知らぬ街に、りかっちと一緒に居た。
僕等は古ぼけた列車に乗って、どこかに向かっていた。
空気は妙に埃っぽくて、これから楽しいことが始まるような予感はなかった。

りかっちも特に楽しそうな表情はしていなかった。どうやらりかっちと僕は長い間
連れ添っている関係のようだった。なぜ僕等は何も喋らないのだろう。目を合わせ
ないのだろう。二人はこれから別れるのだろうか。

僕はなにかりかっちに酷いことをしたのだろうか。

窓の外を眺めているりかっちにそこら辺のことを聞きたいけど、僕の口は開かなかった。

僕はりかっちのことが大好きだったけど、何か、もう物語は終わってしまったような気がした。
りかっちと僕は、向かいの座席に座ってはいたけれど、多分、心は一番離れた所にいた。
その時の僕には、それがそんなに哀しいことだとは思わなかった。多分、僕がこの夢を
見始める前に、僕の涙は枯れ果ててしまったのだろう。類は、僕がりかっちのことを恋人だと
勘違いしているだけで、僕等はたまたま列車に乗り合わせた他人同士なのかも知れない。
それにしてはりかっちの表情は妙に憂鬱で、意味深で、僕になにかを訴えかけているようだった。


どうして人と人の心は離れていってしまうのだろう。

あんなに愛し合ったのに、どうして僕等はすれ違ってしまったのだろう。


・・・ああ、そうか。そうか。そういうことか。
夢の暗示する内容がうすぼんやりと分かってきて、僕は少し哀しくなった。





ああ・・・りかっちの膝枕で眠りたい。眠い、眠い。異常に眠い。
どうしてりかっちはあんなに可愛いんだろう。僕はりかっちと友達になれるだろうか・・・。


あの列車の中は、なにかブルースがかかっていたような気がする。ホワイト・ブルース。
ん、キンクスの「ウォータールー・サンセット」がかかっていたような気もする。

僕は起きて、ジェフ・マルダーの"Trouble in my mind"をかけた。
この曲はジャニス・ジョプリンのヴァージョンで初めて聴いた。

歌詞の内容は忘れてしまったけど、僕は夢の中で、こんな気分で、ずっとりかっちを眺めていた。
りかっちは、窓の外を眺めながら、何を思っていたんだろう。

りかっちも、僕と一緒に哀しい気分だったんだろうか。


りかっちと喋りたかったけど、夢はまた唐突に違うものに移り変わってしまった。