Tea for two
バド・パウエルに圧倒される。打ちのめされる。
The Genius Of Bud Powell
加護ちゃんはこの演奏を聴いてどう思うだろう?
僕はそのスピード感に目を回し、メロディーに、リズムに酔い、同時に
哀しくなった。彼の持つ狂気の美しさに僕はただ圧倒されるしかない。
そして、なぜかこの哀しみは、狂気は、僕の脳の中では加護ちゃんと
直結してしまう。メロディーの洪水の中で、僕は僕の感情を加護ちゃん
に全て解放する。
足りない。足りない。まだ言い足りない……。
□
僕は、変なことを考え始めている。
僕がこんなにも加護ちゃんに狂気的な感情を抱いてしまうのは、加護ち
ゃんもまた、狂っているからではないだろうか?…と。
彼女の表情や仕草の端々に、僕は説明できない何かを感じている。
加護ちゃんの苛立ち。その苛立ちは何によってもたらされ、そして、
何によって癒されるのだろう。彼女が本当に求めているものは、何なんだろう。
もしかしたら、それは僕が考えるものと………いや。
彼女は、また変わろうとしている。
彼女はあるべきかたちへと向かっただけのことだ。僕はそれについての
凡庸な悪口雑言を聞くと、不思議な気持ちになる。一体、この人達は
加護ちゃんの何を見てきたんだろう?と。
いつからか、加護ちゃんに関して考える時「聖」と言う言葉をイメージ
するようになった。いや、それなしでは考えられない。
彼女は天才だ。
そして、狂気を持っている。そして、自らを凡庸の沼に身を浸している。
かつて存在した、彼女が彼女自身を表す場所は、いつからか次々と失われていった。
それでも彼女はそこに居る。彼女は、自分がそこに居なければならないことを知って
いるからだろう。僕は、件の場面を見てやはりやり切れない気持ちを抱いた。
あんなものを見て大喜びしている人間は死んでしまえば良い。
そして、加護ちゃんは、世の中がああいうものを見て大喜びする人間ばかりだ
と言うことを良く知っている。だから、加護ちゃんは微笑みながら、沼の中に居る。
□
そして、加護ちゃんがその狂気と才を発揮する最後の場所は、また一つ失われた。
一昨日Dさんが嘆いていたように、ミニモニ。はもう、ミニモニ。ではあり得ないだろう。
彼女が沼の中に居られる内に、彼女が彼女自身を保ち続けていられる内に、
モーニング娘。は、もう一度その神聖な、圧倒的な輝きを取り戻せるだろうか。
加護ちゃん。
The Genius Of Bud Powell
加護ちゃんはこの演奏を聴いてどう思うだろう?
僕はそのスピード感に目を回し、メロディーに、リズムに酔い、同時に
哀しくなった。彼の持つ狂気の美しさに僕はただ圧倒されるしかない。
そして、なぜかこの哀しみは、狂気は、僕の脳の中では加護ちゃんと
直結してしまう。メロディーの洪水の中で、僕は僕の感情を加護ちゃん
に全て解放する。
足りない。足りない。まだ言い足りない……。
□
僕は、変なことを考え始めている。
僕がこんなにも加護ちゃんに狂気的な感情を抱いてしまうのは、加護ち
ゃんもまた、狂っているからではないだろうか?…と。
彼女の表情や仕草の端々に、僕は説明できない何かを感じている。
加護ちゃんの苛立ち。その苛立ちは何によってもたらされ、そして、
何によって癒されるのだろう。彼女が本当に求めているものは、何なんだろう。
もしかしたら、それは僕が考えるものと………いや。
彼女は、また変わろうとしている。
彼女はあるべきかたちへと向かっただけのことだ。僕はそれについての
凡庸な悪口雑言を聞くと、不思議な気持ちになる。一体、この人達は
加護ちゃんの何を見てきたんだろう?と。
いつからか、加護ちゃんに関して考える時「聖」と言う言葉をイメージ
するようになった。いや、それなしでは考えられない。
彼女は天才だ。
そして、狂気を持っている。そして、自らを凡庸の沼に身を浸している。
かつて存在した、彼女が彼女自身を表す場所は、いつからか次々と失われていった。
それでも彼女はそこに居る。彼女は、自分がそこに居なければならないことを知って
いるからだろう。僕は、件の場面を見てやはりやり切れない気持ちを抱いた。
あんなものを見て大喜びしている人間は死んでしまえば良い。
そして、加護ちゃんは、世の中がああいうものを見て大喜びする人間ばかりだ
と言うことを良く知っている。だから、加護ちゃんは微笑みながら、沼の中に居る。
□
そして、加護ちゃんがその狂気と才を発揮する最後の場所は、また一つ失われた。
一昨日Dさんが嘆いていたように、ミニモニ。はもう、ミニモニ。ではあり得ないだろう。
彼女が沼の中に居られる内に、彼女が彼女自身を保ち続けていられる内に、
モーニング娘。は、もう一度その神聖な、圧倒的な輝きを取り戻せるだろうか。
加護ちゃん。