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13
2003

 休日ダイヤ

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こういう時は、もう頭が痛くて痛くて限界になるまで眠るしかない。
意味の無い夢を見続けるしか無い。こういう時には、不思議と悪夢を
見ない。全てから解放されて、夢の中の僕は好き勝手なことを繰り
返している。

僕は中学時代に戻っていた。
現実の中学校は、僕の性格を随分とねじ曲げてくれた思い出したくも
ない場所なのだけど、夢の中ではそのくそったれな教師達は一人も
居なかった。僕らは学校を使って共同生活をしているようだった。
好きな時に出ていって、好きな時に帰ってくれば良い。

そこにはなんだか、キリンジの「休日ダイヤ」が流れているような気がした。
放課後がずっと続いているような寂しいような、自由なような、空気。
僕はそこで友達とマツケンサンバで盛り上がったり、しょうもない
厨房話に花を咲かせたりした。しかしその放課後の空気は、それを
素直に楽しいと言わせないなにか、予感のようなものを成分として含んでいた。
いつまでもこんなところに居る訳には行かないし、みんなそれぞれの事情が
ある。だから、僕は好きな女の子のことを引き止めることはできない。
そして、僕にはどこにも行くところは無い。



圭ちゃんは、なっちはどこに行ってしまったんだろう。

僕らは学芸会だか、体育祭だかで、四人でなにかの出し物をする筈だった。
圭ちゃんは張り切っていた。その出し物のタイトルには「真夏の光線」と
書かれていた。自分が何をすれば良いのか良く分からなかったが、張り切
って僕らにアイディアを説明する圭ちゃんを見て、僕はそれだけでとても
幸せな気分になった。僕はいつまでもそこに居たかった。



しかし、放課後の空気はその内に秘める闇と重力を徐々に増していった。
僕は圭ちゃんが、なっちがどこに行ってしまったのか、もうすっかり分からなくなっていた。
知り合いの顔は一人、一人と減っていき、僕だけがその暗い校舎をあても無く彷徨っていた。



物音がして、僕は現実に引き戻された。
頭が痛い。身体の調子も良くなっていないみたいだ。悪寒。鼻水がやたらと出る。
食欲も無い。無いと言うより、食べると言うこと自体が面倒くさく感じる。
でも、寝る前よりは精神は落ち着いている。寝る前よりは。

この状態に陥ると、誰とも話したくなくなる。
寂しいのに、誰とも会いたくなくなる。何もする気が起こらない。
全てを放り出してどこか違う世界に行ってしまいたい。

本当に暗くなるのは、この先何回こういうことを繰り返せば良いのかと言う事だ。
自分が何をしたいのか良く分からない。何もしたくないのかも知れない。
頭が痛い。