とりとめのない廃人の話
あまりに今さらすぎる話なんだけど、僕が一日の内に知るキッズ情報というのは
たぶん全国で最底辺クラスなのではないかと思う。家ではまずハロプロの曲は
聴かないし、動画も最近は友達が来た時くらいしか見ない。写真は見るより整理
している時間の方が長い(整理している時が一番楽しいという噂もあるけど…)。
WebでチェックしているのはRSSリーダーに登録しているヲタ日記(少ない)、セン
ランなどのRSSくらいで、重要な情報があればTwitterやMixiなどにみんな上げて
くれる。…が、ラジオも聴かなくなって久しいし、雑誌もチェックしていないし、
ろだの巡回もやめてしまったしで、キッズの生の情報というのは殆ど入ってこない。
それなのに、毎日なぜかキッズが身近にいるように感じている。
僕が毎日していることは、動画を見た時やイベントに行った時の記憶から呼び
起こしたキッズのイメージを自分の中で新たにかたちづくっていく無意識の行動
なのだと思う。…それは要するに妄想、というしかないのだけど。
だからなのかどうなのかよく分からないけど、僕はとにかくキッズが出ている
テレビを見るのが苦手だ。これはキッズ以前、娘。ヲタの時からずっとそうだった。
特にハロプロ以外のタレントと一緒に出ているものはまず見ようと思わない。
くだらない芸人と話している娘。やキッズを見るだけで、自分のささやかな日常の
妄想空間が侵され、破壊されていくような気がして、一人で見ることは絶対にない。
(それ以前に、キッズがテレビに出ているのを見るだけでそわそわして落ち着かな
くなるっていうのもあるんだけど…)
だから、キッズがずっとテレビに出る機会がなかったのは、僕の心の平穏にとって
とても有り難かった。でもそれはキッズ自身にとっては喜ばしいことではないのだ
ろう。僕は、僕のためのキッズが居てくれればそれでいいという自分勝手な考えの
持ち主だけど、Mixi以降、現場ではあまり交流することのない、もしくは違うグル
ープ推しのヲタ友達の日記を見たり、直接話したりする内にどうやら自分の価値観
は世の中では少数派のようだ…ということを今さら再確認したりしている。
もちろん僕ももっとキッズが売れて欲しいとは思うけど、本音では「そこそこ」で
売れて欲しいと思っている。それは今の自分とキッズとの関係がなぜかとても心地
よいからで、しばらくはずっとこのままでいたいと思っている。CD選民イベに慣ら
されてしまった自分が情けないとは思うけど、でも、3ヵ月数回のペースでキッズと
握手して話すことができるなんて、昔から考えたら夢みたいだ。
今の僕は気力体力ともに著しく低下してしまっているけど、そんな夢みたいな時間
が続いている内にキッズ全員にCDをプレゼントしようと思う。僕にできることはもう
それ位しかない。