ヲタ風邪

ヲタ風邪、とはなんと不吉で嫌な言葉であろうか…と常々思っていたが、とうとう僕もやられてしまったようだ。本来ならしみハムからのみしか受け付けてはいけないウイルスが、あろうことかヲタから移ってしまうなんて。

Zepp東京のオールスタンディングの会場にいた大量のヲタ達。その空間で感染したことを考えるだけで身の毛がよだつ。なんて凶悪でタチの悪そうなウイルスなんだろう。

実際ヲタ風邪は凶悪そのもので、耳のあたりがばい菌が入ったみたいに痛み、頭に響く。喉は乾燥し、水分を取っても取っても落ち着かず、咳とくしゃみが出て、鼻水は止まらない。全身の筋肉がぎしぎしと痛む。それに悪寒。

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それでも時給なので仕事は休めず。
ああしみハムに枕元にいてもらいたい。しみハムが作った、心のこもったシチューが食べたい。風邪が移るからキスは……とかそういうありきたりな妄想も、寂しい男の風邪を治すには有効だ。

もしこの広大なインターネット空間の中で、しみハムがこの日記を見つけたら、しみハムは僕にシチューを作ってくれる気になるだろうか。

その顛末を妄想しながら布団に入って目を閉じる。