起きたら
テキストエディタに以下の文章が残っていた。
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一時荒れ狂ってた頃、大通りを独り舞美舞美叫んで泣きながら歩いた
ことを思い出したけどやりませんでした。
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UP TO BOYだけ持って家に到着しました。それまでX氏と飲んでいました。
色々なことを話してとても楽しかったです。舞美さんの話はあまりし
ませんでした。
帰り道に舞美さんのことを考えました。
家に帰ってUP TO BOYを開けました。それを顔に近づけたりしました。
死にたくなりました。Tumblr.の日記で書いたように、舞美さんがあまり
に美しすぎるのか、僕はおかしくなってしまいます。
舞美さんのことをあまり考えないようにしていたのに、なぜこんな写真を
見なければいけないのか。
舞美さんのことがこんなに好きなのに。
「15歳の私」舞美さん。「29歳の私」俺。
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手を伸ばせば、そこには未来の舞美さんがいる。
僕はもしかすると、あと何度か舞美さんと握手するだろう。現実に存在
する、存在した肌と肌を重ね合うだろう。でもそれは、時とともに「握手
会」という凡庸な概念に埋没していくだろう。今も僕はその感覚を、その
瞬間の彼女の瞳の動きを正確に思い出せないでいる。
隣にいて欲しいけど舞美さんは居ない。