俺にとってのサンバ(ブラジル音楽)
今まで黙っていたけど(℃太郎さんの日記で書いたけど)、やっぱり
ハロプロ・サンバは好きになれない。それが℃-uteであっても。
みんなが熱狂している中でなかなか書きにくいことだけど、僕の中
のサンバとはそれは最も遠いものだった。
僕にとって最も愛しいサンバ・イメージはオス・オリジナイス・ド・
サンバで。いつの映像か知らないけど、僕が心つかまれたあの頃の
アルバムと、あの頃の歌声と、全く変わっていない(もっともそのア
ルバムは僕が生まれる頃のものであったかも知れない)。
僕はこういう音楽をBGMに20代の前半を過ごしてきた。
ほぼ20代まるごとハロプロと一緒にいる訳で、楽しい時も、つらい
時も、常にブラジル音楽と娘。達、キッズ達がそこにあった。
どんなにつらいことがあっても、オス・オリジナイス・ド・サンバの
野太いユニゾンを再生すれば、歌えば、あの子と一緒に歌うことを想
像すれば、ああ、その内全てがうまくいくさ!と思えた。本当に思えた。
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"I Wish"や……数年経っての「大きな愛でもてなして」。
サウンドは全然違うのに、ブラジル音楽に抱いていた(抱いている)心持ち
とそれらはどうしようもなく溶け合って、僕をどうしようもない気持ちに
させた。泣きながら晴れている空を見上げるような、そんな感覚だった。
その感覚はない。
この曲にはない。ただそれだけのことなのだ。
僕はそれをサンバと呼んで欲しくないだけのことなのだ。
サンバは、もっと悲しい。