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05
2002

イパネマの娘。

CATEGORY普通日記
毎回老人の独り言みたいな日記で申し訳ないが。


僕の昔の彼女はモーニング娘。が嫌いだった。

オフやコンサートにうつつを抜かしてばかりの僕を見ていれば、
娘。を嫌いになるのも当然だろう、と今は思う。
でも当時、僕は「この女はどうしてこんなに素晴らしいポップ・ミュージックが
理解できないのだろう?」と不思議に思っていた。イベントに連れていけば急に
泣き出したり、そういう面では僕とは全く合わない女の子だった。

そんな彼女と海へ行った。

突き抜けるような青空が広がった海。僕はいてもたってもいられず、海に飛び込んだ。
普段インドアでばかり生活している僕は(引き籠もり)、久々に全身の細胞が打ち震える
というか、小学六年生の頃に戻ったように無邪気にはしゃいでしまった。

・・ああ、モーヲタでも普通の青春を謳歌出来るんだ!

僕はボートの上に寝っ転がって、目を閉じた。瞼の裏に感じる灼熱が心地よかった。


宿に、昼飯を食いに戻る。
沖が怖くて僕に着いてこなかった彼女とは久しぶりに会うような気がする。
二人で焼けたアスファルトの上をぺたん、ぺたん、と歩く。
僕は未だに小学生の時の海パン袋を下げており、彼女はそれをバカにする。
僕はその海パン袋で彼女のケツを思い切り叩く。ありきたりで幸せな応酬。


遠くのスピーカーから「ピ~ス」が聞こえてくる。
海の安っぽいスピーカーから聞こえる「ピ~ス」は、それはそれで、とても
味わい深いものがある。僕らはほんのふとしたきっかけで、何年後、類は十何年後、
そのざらざらした音質の「ピ~ス」とその年の夏を思い出したりするのだ・・・。

ふと気づくと、隣の彼女が「ピ~ス」を口ずさんでいる。
「嫌いじゃなかったのかよ」「・・いいじゃん」




好きな人が 優しかった

大事な人が わかってくれた

感動的な出来事と なりました





なにやらいつもと歌詞の意味が違って聞こえた。
僕らはふざけあいながら、右手を高々と掲げながら昼飯を食いに向かった。
太陽はいつまでも輝き、「ザ☆ピ~ス」はいつまでも流れ続けた・・・。





という、夢を見た。

・・泣いても、いいかな。
(ふるさと)


(2002/2/6 13:05)