タイムスリップ幽霊
サッキーがまだ小5の頃のハロプロコンの楽屋。
サッキーはその時青い衣装だったはずなのに、白い衣装を着ている。
僕は幽霊としてそこに立っている。サッキーには僕の存在は見えない。
不安そうなサッキー。背が伸びるかどうかを気にしているようだ。
僕は「だいじょうぶ、サッキーはちゃんと大きくなるよ」と励ました。
僕の声はサッキーに聞こえないはずだが、サッキーは不思議そうに
きょろきょろ辺りを見回した。
僕の存在はサッキーに知られることはない。しかし、僕はサッキーの
ことを愛しく思っている。知られることはないのになぜ幸せを感じる
のだろう…。僕はそのままサッキーの後ろ姿を見守った。触れること
ができないその背中を守りたいと思った。


2004年のサッキー 2006年のサッキー