幸せそうな二人
ハプニング的に、あるカップルと飲むことになった。
一人はヲタで、一人は一般人。男と女。会うのは何年ぶり。
正直言って羨ましかった。人肌が異常に恋しかった。
昔の恋人のことを考え、そして舞美さんのことを考えた。
寂しくなった。
僕は体温がどうしようもなく欲しくなった。
目の前にいる恋人達を見て、心から思った。舞美さんと
こうなりたいんだと思った。でもそれは不可能だった。
いっそのこと、嫌いだと言ってくれれば楽になるんだろ
うけど。もしかすると、そう言ってもらうために必死に
反応厨化しているのかも知れない。好かれたいと嫌われ
たいという気持ちは紙一重だと思う。
舞美さん、夢の中で愛して。死の中で愛して。