混乱と恐怖と絶望、海、太陽、舞美さん
最後には舞美さんしかいない。
俺は舞美さんが一番好きなんだ。キーを叩くのも限界で、
今にでも吐き出しそうで、でも舞美さんのことを思うよ。
俺は舞美さんのことが好きなんだ。自分の精神があらぬ
方向へと向かった時舞美さんのことを思う。スポフェス
のリトルガッタス戦の舞美さんの涙を見て、どうしよう
もなく悲しくなるよ。舞美さんが持つ、世界で一番純真
なものが傷つけられる瞬間、僕は善悪を超えた所で泣き
叫びたくなるよ。今もまだ吐き出しそうだけど、でも
書いているよ。舞美さんの意識と僕の意識を重ねながら。
もちろんそれは僕が想像した舞美さんの意識だけど、
そんな説明はいらないかも知れない。僕は舞美さんが
いればもう何もいらない。例え全てのレコードを失った
としても、二人で歌えた方が幸せだと思う。
俺、もうだめだ。限界だ。
でも、その時にこうやってあがく時、やっぱり舞美さん
のことを言いたくなるし、舞美さんのことが一番好き
なんだと思う。
□
今日、夢に舞美さんが出てきたよ。
現実の舞美さんに近づくことが無理だとしても、僕が美しい
と思う舞美さんに近づくことは可能だと思う。ボンクラな僕
ができることは、その心持ちを想像すること位だけど、でも
その想像することって、ろくでもない日常を過ごしていく時
に思わぬところで役に立ったりするし、つまり、舞美さんの
前だったら俺はこうするだろうな、と思う。
それが実行できるかできないかは別として、舞美さんを想像
した時に、あるべき自分の姿というものをイメージすること
はとても大切なことだと思っている。そのイメージを守れな
いこともあるけど、少なくとも僕はそのイメージに向かおう
としている。そして、舞美さんはそれを許すだろうと思う。
僕は、舞美さんへ向かっている。