もう何も言葉にならなくて
オカールに抱きついて泣きたい。
反射的に意味もなく母性を発揮しだすオカールに僕はユーモアを
取り戻す。オカールのことを考えている瞬間だけ、完全な子供に
なれる。オカールのことが愛しくて愛しくてたまらない。
オカールを連れて桃子の家に遊びに行きたい。
僕らはそこで「ザクッと」以上の暴虐を尽くすのだ。その暴虐が
今の桃子を安心させるような気がしないでもない。
オカールの天真爛漫さに無条件に安らぎを感じる。
一体この感覚が何なのか未だに分からない。
オカールに好きな男の子はいるのだろうか?