昨日のこと
夜、しみハムの涙が止まらなくなった。梨沙子も止まらなかった。
僕はその瞬間、ようやく何が起こっているのかを理解できた。
どうしようもなくなった。
僕には逃げ場所がいくらでもある。でも彼女達は真っ正面から悲しみを受け
止めなければならない。しみハムは必死で笑顔を作ろうとするのだけど、溢
れ出る涙が止まらない。雅ちゃんが横について、しみハムを励ます。
梨沙子の鼻は膨らんで、必死に涙を堪えている。
歌の合間にちなこが目で合図をする。梨沙子も頷いて、笑顔を作ろうとする。
その光景はあまりにも美しく、あまりにも悲しかった。
□
あんなにも引き裂かれながら、しみハムは全てに真っ正面から向き合い、
思いきり泣き、笑う。桃子は感情の一欠片も出さず、鬼に徹する。仲が良い
悪いを超えて、お互いを励ましあう。
僕が失った美しいものの全てがそこにあった。
僕はその瞬間、ようやく何が起こっているのかを理解できた。
どうしようもなくなった。
僕には逃げ場所がいくらでもある。でも彼女達は真っ正面から悲しみを受け
止めなければならない。しみハムは必死で笑顔を作ろうとするのだけど、溢
れ出る涙が止まらない。雅ちゃんが横について、しみハムを励ます。
梨沙子の鼻は膨らんで、必死に涙を堪えている。
歌の合間にちなこが目で合図をする。梨沙子も頷いて、笑顔を作ろうとする。
その光景はあまりにも美しく、あまりにも悲しかった。
□
あんなにも引き裂かれながら、しみハムは全てに真っ正面から向き合い、
思いきり泣き、笑う。桃子は感情の一欠片も出さず、鬼に徹する。仲が良い
悪いを超えて、お互いを励ましあう。
僕が失った美しいものの全てがそこにあった。