思った事
今の僕でさえショックだ。
ショックであることがショックであり、それがまたショックになった。
こんな神経症的な連鎖はもう沢山だ。僕はそれを頭から振り払った。
□
Mixiには怒りと悲痛な、時にヒステリックな叫びが溢れ、僕はどこか違った場所
からそれを眺めている。あの頃を、僕自身狂ってしまいそうだった状態を思い出す。
僕はいつか、そのような体験を避ける方向を選択したのだと思う。
そして、娘。達本人とは関係なく、僕はそのシステムを恐れ、憎むようになった。
そのシステムを恐れると同時に、逃避するように、意識的に娘。達そのものにも
無関心さを強めていった。そこにあった全ての意識はキッズに向かった。罪や裏切
りの意識が生まれると同時に、システムへの恐れはますます強くなっていった。
ショックの次の瞬間に、僕はBerryzやキッズ達のことを考えていた。
この件が引き金になってキッズ達がシステムに取り込まれはしないだろうか、と。
それは僕が一番恐れていることだった。本当に、心の底から恐れていることだった。
そして、そのような僕の心は間違いなく、多くの友達のそれからは遠く離れている。
限りなく遠く。そのことを悲しく思う。
□
しかし、罪の意識から遠く離れたところで、最終的な、個人的な場所でまりっぺの
ことを思い出す時、身体の奥から波のようなものがやってくる。
彼女の側に誰かが居たとしても、あまり悲しくない。
僕はもう彼女に恋していないのだろう。
□
一番リアルな夢を見たことがある。
それは夏の夜で、どこか知らない店の外にある席に僕らは座っていた。気持ちいい
風が吹いていて、僕の前にはまりっぺが座っていた。客は僕らしかいなかった。
何時なのか、何の目的でそこにいるのか、そもそもそこがどこなのかは全く気に
ならなかった。まりっぺがそこにいることも全く不思議だと思わなかった。僕は
それを全くの現実だと思い込んでいた。照明は柔らかく、ビールの酔いを加速さ
せた。
僕らはとても親密に話し合っていた。
そんなに親しく、心地よくお互いのことを話すという経験を僕はしたことが無か
った。全く、したことがなかった。ビールを飲みながら、僕の意識のある部分は
はっきりと覚醒していた。彼女ととても大事な何かを交換している感覚があった。
しかし会話は緩やかで、その心地良いリズムはいつまでも、いつまでも続いた。
たぶん、僕らは恋人では無かったと思う。
だけど僕は感動していた。彼女はあまりに僕が思う通りの女の子だったし、彼女
とお酒を飲みながら、その濃密な会話を通じてお互いの心の中にゆっくりと、深
く入り込んでいくことは言葉に代え難い素晴らしいことだった。
□
目が覚めてからはいつものようにがっかりした訳だけど。
だけど、やたら忘れっぽくなった今でも、この夢の感触ははっきりと憶えている。
なんだか、もしかすると、今でも僕らはあの場所で話し続けているような気がする。
小さな可能性の物語は、現実がどう変わろうと、たとえ本人が忘れようとも血肉化
されているはずだ。そしてそれはいつか、どこかで必ずつながるはずだ。
ショックであることがショックであり、それがまたショックになった。
こんな神経症的な連鎖はもう沢山だ。僕はそれを頭から振り払った。
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Mixiには怒りと悲痛な、時にヒステリックな叫びが溢れ、僕はどこか違った場所
からそれを眺めている。あの頃を、僕自身狂ってしまいそうだった状態を思い出す。
僕はいつか、そのような体験を避ける方向を選択したのだと思う。
そして、娘。達本人とは関係なく、僕はそのシステムを恐れ、憎むようになった。
そのシステムを恐れると同時に、逃避するように、意識的に娘。達そのものにも
無関心さを強めていった。そこにあった全ての意識はキッズに向かった。罪や裏切
りの意識が生まれると同時に、システムへの恐れはますます強くなっていった。
ショックの次の瞬間に、僕はBerryzやキッズ達のことを考えていた。
この件が引き金になってキッズ達がシステムに取り込まれはしないだろうか、と。
それは僕が一番恐れていることだった。本当に、心の底から恐れていることだった。
そして、そのような僕の心は間違いなく、多くの友達のそれからは遠く離れている。
限りなく遠く。そのことを悲しく思う。
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しかし、罪の意識から遠く離れたところで、最終的な、個人的な場所でまりっぺの
ことを思い出す時、身体の奥から波のようなものがやってくる。
彼女の側に誰かが居たとしても、あまり悲しくない。
僕はもう彼女に恋していないのだろう。
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一番リアルな夢を見たことがある。
それは夏の夜で、どこか知らない店の外にある席に僕らは座っていた。気持ちいい
風が吹いていて、僕の前にはまりっぺが座っていた。客は僕らしかいなかった。
何時なのか、何の目的でそこにいるのか、そもそもそこがどこなのかは全く気に
ならなかった。まりっぺがそこにいることも全く不思議だと思わなかった。僕は
それを全くの現実だと思い込んでいた。照明は柔らかく、ビールの酔いを加速さ
せた。
僕らはとても親密に話し合っていた。
そんなに親しく、心地よくお互いのことを話すという経験を僕はしたことが無か
った。全く、したことがなかった。ビールを飲みながら、僕の意識のある部分は
はっきりと覚醒していた。彼女ととても大事な何かを交換している感覚があった。
しかし会話は緩やかで、その心地良いリズムはいつまでも、いつまでも続いた。
たぶん、僕らは恋人では無かったと思う。
だけど僕は感動していた。彼女はあまりに僕が思う通りの女の子だったし、彼女
とお酒を飲みながら、その濃密な会話を通じてお互いの心の中にゆっくりと、深
く入り込んでいくことは言葉に代え難い素晴らしいことだった。
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目が覚めてからはいつものようにがっかりした訳だけど。
だけど、やたら忘れっぽくなった今でも、この夢の感触ははっきりと憶えている。
なんだか、もしかすると、今でも僕らはあの場所で話し続けているような気がする。
小さな可能性の物語は、現実がどう変わろうと、たとえ本人が忘れようとも血肉化
されているはずだ。そしてそれはいつか、どこかで必ずつながるはずだ。