バカやろうは愛の言葉

という、あるイベントの言葉を今でも思い出す。

恋愛中、妄想的視野狭窄状態の中で、僕に「バカやろう」はどういう風に
聞こえていたっけ…。そして今、僕の「バカやろう」はどういう風に聞こ
えているだろう。

もしそれが僕より若い人の純真を傷つけてしまったら申し訳ないと思うけれど、
今のところ僕にはそういった愛情表現しか思いつかないのです。そして、「バカ
やろう」という限定的な世界を通して彼女とつながっていることは、以前には
感じなかった大きな歓びでもあります。

あるいは、以前のようにストレートに全てを吐き出すには僕はもうそれ程若くは
ないのかも知れません。それはそれで悲しいことなのかも知れませんが、でも僕
は、新しい何かを得たような気がしています。