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2005

梨沙子と撮った、想い出の写真

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昔の恋人と一緒にいた。
それはまるで、ゲームのようだった。まるでゲームのように、色々なエンディングが
訪れる。しかし、それらは全てバッド・エンドで、最終的に僕らは駄目になる。ちょっ
とした僕の選択が、必ず僕らを駄目にしてしまうのだ。ホラー調であったり、コメディ
調であったり、エンディングはなかなかバラエティに富んでいる。そんなものかな、と
僕は思う。そしてまた、何の疑問もなく恋人との会話が始まる。今思い出すと、恋人の
顔は曖昧で、でも僕は間違いなくそれを恋人として捉えていた。

何回も、何十回もそんなことを繰り返してあるちょっとした会話の中から進展が見えた。
僕らはある坂を降りていた。そこを抜ける時、奇妙な現実感があり、僕はこの悪夢から
抜けたことを知った。風を感じた。恋人の手のぬくもりを感じた。陽光を感じた。
僕は記念に、持っていたデジカメで僕らのことを撮った。

カメラの光が網膜に反射した。
それを焼き付けようと訳ではないけれど、一瞬の光が僕の眼に焼き付いた。
僕の隣には梨沙子がいた。僕はあっ、と思った。

僕はようやくそれが夢だと分かった。
しかし、情けないことに、僕はすぐにその夢の続きを見ようと布団をかぶった。
僕の隣にいる梨沙子のことを想像した。泣き出しそうだった。ここは現実で、隣には誰も
居ない。誰も、居ない。恋人は恋人で、梨沙子は梨沙子で、BerryzはBerryzだ。

悪夢のループから抜け出した瞬間のその一歩を、その感覚を僕は現実に感じるだろうか。
その一歩を踏み出した瞬間、僕は大きな愛の中に居た。かけがえのない感覚だった。
僕は、君と一緒に生きていくんだと思った。

街はまだ静かで、少し車の音が聞こえる。昨日の酔いが残っている。
僕は、そんなものかな、と思う。

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