忘れようとしていること
人間、都合の悪いことは忘れようとする性質があるらしいが、
僕は人一倍それが強いような気がする。
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それをふと思い出したきっかけは、教育番組でビデオ編集について
女の子に優しく解説していたおじさん。僕はそのおじさんを見ながら、
ああ、こんな優しそうなおじさんだったら共演しても許せるかな、と
思った。…ん、共演ってなんだ?誰がおじさんと共演するんだ……?
Berryzだ!
僕はその恐怖感覚をはっきりと思い出した。
僕は昔から、娘。と男性タレントが一緒にテレビに映っているのが
大嫌いだったのだ。画面を睨み付けながら殺してやろうと思った
ことは数知れず。テレビ出演の少ないBerryzだから、最近ずっと
その切迫した感覚を忘れていたのだ。
6thのための写真撮影に臨むBerryzは怖いくらいに美しくて、僕は
段々と世間のいやらしい目がBerryzに向いてくることを恐れ始めて
いる。「やぐちひとり」を見て憤慨しているDさんの書き込みをROM
り、その光景を想像しながら僕は怖くて怖くてたまらなくなる。
はっきり言って、そんなのは世界の終わりじゃないか。
僕は三国無双で敵を蹴散らすSさんの姿を想像し、それを自分と
重ね合わせる。「このゴミども、友理ちゃんに近づくんじゃない…!」
「うたかくん、助けてくれてありがとう…!」
逃避。
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しかし、僕は大好きな女の子に自分以外の男に口も聞いて欲しくないし
一秒たりとも一緒の空間にも居て欲しくないのである。この嫉妬深い独
占的な体質はきっと死ぬまで変わらないと思う。僕がBerryzに近づくの
を許しているのはK太郎だけだ。
こういうことを考え出すと、もうとにかく気が気でない。
泣いてしまいそうになったり、男に対する殺意で一杯になったり、正に
混乱極まる状態になり、どうしていいのか全く分からなくなる。
つまり、6年7年前から全く成長していないということなのだが、年々
変態的な愛情の高まりと共に混乱の度合いも酷くなっていき、ますます
ここから抜け出すことができなくなっているような気がする。
Berryzと友達になりたい。