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07
2005

恐ろしい

CATEGORYキッズ
舞美さんと、みんなと一生触れあえないで死んでいくことを想像すると、
とても恐ろしい。現実は、とてつもなく恐ろしい。まるで冷たい鉄のような
人生だ。この絶望に襲われた時、僕には何の手だても無い。

僕は祈り始める。
舞美さんと会わせてください。梨沙子と会わせてください。友理ちゃんと
会わせてください。触れさせてください。体温をください。言葉をください。

どんどん心は枯れ、痩せ細っていきます。
僕はどうすればいいのでしょうか。舞美さんの愛を得るためにどうすれば
いいのでしょうか。舞美さんの恋のことを想像すると死んでしまいそうに
なります。嫉妬と絶望に打ちのめされてどうにかなってしまいそうです。

僕の部屋には僕の声しか響きません。
舞美さんの名前を呟いた後も、部屋は冷たく沈黙しています。
誰の返事もありません。僕の頭の中で舞美さんが返事をしてくれるだけです。
この堪えがたい衝動をどうしたらいいのか僕には全く分かりません。出るのは
溜め息ばかりで、音楽を聴くことしか、それを癒すことを思いつきません。

ジョン・ミラーの"They Can't Take That Away From Me"が流れています。
どこかで「誰にも奪えぬこの思い」という邦題がついているのを見ました。
音楽に合わせて歌っていると、幾分気が楽になります。美しいメロディーの起
伏と、舞美さんに抱く感情の起伏が重なって、僕はまた現実から想像の恋愛
の中へと戻っていきます。舞美さんも、こんな風に音楽を聴いて胸を痛めるこ
とがあるのでしょうか。

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