マイナス7ぷらす2は

超大企業の主催する巨大なイベントで運良く勝ち上がった僕は、
最後の最後、めーぐるの出すクイズに答えると優勝できる決勝まで辿り着いた。
握手会のように白い長テーブルに並んで待っていると次から次へと順番が回
ってきて、ついに僕の番。めーぐるは言った。「マイナス5+I0"U"ET'"!Ou?」
僕は緊張のあまり適当な答えを口走って、問題を間違えた。慌てて列の最後尾
に並び直した。ああみんな答えないでくれ。外してくれーーーーーーーッッッッ！！！

僕の番まで順番が回ってきた。
「マイナス7ぷらす2は？」「マイナス5」わああああ優勝だぁぁぁああ会場が沸いた。
僕はどさくさに紛れてめーぐると握手した。壮大なオーケストラの音楽とナレー
ションが流れた。「優勝したうたかさんご夫妻には、**カラットのダイアモンドと、
写真を…」「うたかさん「ご夫妻」…？」会場の巨大ディスプレイにタキシードを着た
僕が映っていた。隣に映っているのは………という場面で目が覚めた。

誰だったんだ教えてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！！！！！！
僕は最後感動して泣いていた。きっと相手は友理ちゃんだったろう。
そうだ、間違いない。