ここはどこだ
ここは……どこだ……。
倒れていた俺を囲むように建っているモニュメント。
そこには紛れも無いキッズの姿が。問いかけても、
問いかけても、キッズモニュメントはただそこにそびえ立つのみ…。

「すみませーん、どなたかいらっしゃいませんか…?」
訪れた民家。ノックしても返事がないドアを開けると、そこにも巨大なキッズの
肖像画。俺は……俺は一体……??ここは??そこには誰もいなかった。

民家を出て空を見上げる。
雪……………?いや、キッズの生写真だ!!
このような状況下でも、生写真を必死に拾い集めてしまう俺。
豊田の限定セットを拾い集めた後、キッズの雪は止んだ…。

そして俺はまたスタート地点へと戻った。

ここがキッズ島ならば、夢で無いのならば、俺は神の意志でこの地へ飛ばされたんだ。
そして、いつか本物のキッズと巡り合えるはずだ。しかし、多分俺はそれまで一人で
ここで生きていかなければならない。生身のキッズに会えるのが何年後、何十年後に
なろうとも……。そのために、神は俺に現世でのキッズの遺産を与えたんだ……。
何かとても寒い。
俺は、友理ちゃんのモニュメントの前に行って、友理ちゃんに手を触れた。とても冷
たかったが、俺は手の温もりが石に伝わるまでそこでじっとしていた。
「エンジョイ」と俺は呟いた。