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26
2004

みやびちゃんの奴隷

CATEGORY雅ちゃん
もう、キッズのことしか考えられなくてなにもできないから、いっそのこと、
目が覚めたら朝起きたらみやびちゃんの奴隷になっていたらいいと思う。

「うたかくん、起きた……?いきなりで驚くかも知れないけど、うたかくんは
今日からみやびの奴隷なの。ごめんね……」僕はまだそれを夢だと思い、目を
こすったりするのだが、周囲には削岩機としか思えない振動や騒音が聞こえる。
僕は肉体労働をしていた頃のことを思い出す。

ああ、これが夢であろうが夢でなかろうが、僕はみやびちゃんのために働くこ
とが出来るんだ……。僕がする全ての労働はみやびちゃんのためになる……。
これで楽になる………。みやびちゃんのために身体を動かせるほどの幸せがあ
るだろうか……?

そんなぼんやりとした考えと共に、僕はセメントの袋を運ぶ。これと同じ量を
運べば、昔は1日8000円がもらえた。あぁ……たぶん、これを運び終われば、
みやびちゃんと会えるんだ。奴隷とはいかなくても、もし一日疲れて帰ってき
た時に、みやびちゃんが日当を渡してくれたらどうだろう……?僕はそれだけ
で満足だ。ああ、そういえば前通ってた事務所にはあやっぺ似の女の子がいて、
「うたかさん明日仕事できますかー?」って聞かれるともう反射的に「大丈夫
です!」って答えちゃってたなぁ……。もしみやびちゃんがそんなことを聞い
てきたら、僕はなんて答えるんだろうか……。彼女は確か小学校6年生じゃな
かったっけ……。僕はそんなことを考えながらも、セメントを運ぶ反復行動に
幸せを感じていた。それが現実なのか、夢なのかはどうでも良かった。

みやびちゃんのために動いていることが、心地よかった。幸せだった。
その先には、とても素敵な何かが待っているような気がした。そして、僕はこ
れが多分夢であるだろうことを感じ始めていた。ああ……もしこれが夢なら、
僕は梨沙子、友理ちゃん、しみハム、マーサ、ちなこ、桃子、舞波にも会える
んだろうか……。そして、年齢やその他全ての制約から解き放たれて、一緒に
音楽を聴いたり、話をすることができるんだろうか。「夏焼、これ俺が作った
テープ、あげる!」とか言ったりできるんだろうか……。「テープってなに?
」とはみやびちゃんはたぶん言わないはずだ…。

一曲目は大好きなゾンビーズの"She Loves the Way They Love Her"。
前好きだった子にもこの曲を送ったけど、でも、僕はもうそんなことはどうで
も良くなってしまっている。僕が気にしているのは、冷たい僕をみやびちゃん
が軽蔑しないかということだけだ。みやびちゃんに捨てられたら僕はもうお終いだ。

みやびちゃん、僕を捨てないで。まだ僕はセメントを運ぶことができるんだ。