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21
2004

ピリリと行こう!

CATEGORYBerryz
最高の、最高の、最高の最高の最高の最高のライブだった。
こんなに胸躍らせたのがいつ以来かも分からないような、本当に最高のライブ
だった(ちなこの欠席があったわけだけど、それでも圧倒的だった)。すごく嘘
くさい話だけど、娘。清里のライブの後、僕は空を見上げた。なんだか世界が
すごく広がったような気がして、その大きさに溶けていくような幸せを感じた。
ライブ後の帰り道、空を見た時にそのことを思い出した。





だけど、帰り道にIくんに会って話を聞いた。Iくんはひどく凹んでいた。
周囲を酷いヲタどもに囲まれていたらしい。彼は明らかに、相当なショックを
受けていた。「娘。目当てで来たけど、Berryzのイベントもついでに見てく
か…」みたいな人達が同様のショックを受けていたのかと思うと、本当にやり
切れない。キッズイベントでのヲタのマナーの悪さは、ずっと僕の腹の底に黒
く溜まっていて、それをいつか叫ばなければ、と思ってはいたのだけど、最終
的に酒と、そのキッズ達のパフォーマンスの圧倒的な幸福感に包まれて、僕は
諦め、眠っていた。

でも、ヲタ以前に人間としての質を欠いた人間がなぜこれほど多くなってしまっ
たんだろうか。小学生を現実の世界で目の前にしておきながら、語尾上げ発音
で気を引こうとしたり、性的な言葉を叫んだり、そういうことの一つ一つが僕
には全く理解できない。理解の以前に社会のルールとして論外だと思うし、メ
ンバーから反応をもらうためだけに、イベントの進行を阻害するような目立ち
たがり行為を繰り返すそれは、正常な人間の精神状態とは思えない。

こんなにも惨い暴力の匂いは、以前のハロプロイベントでは全く感じられない
ものだった。そして、その暴力の原因の70%は、僕の目で見た限り一部のキッ
ズ、Berryzヲタによるものだ。僕はそれが本当に情けなくて情けなくてたまら
ない。あんな年端のいかぬ子供達を脅えさせ、係員に暴力を振るい、とにかくメンバーから反応をもらうことだけ考えている人間ばかりなのが、悲しい。
Berryzのパフォーマンスは、ここ何年か(二年か)、僕が見てきたどのライブよ
りも素晴らしい。だからこそ、本当に本当に悲しい。





「ヲタ芸」なんて言葉は矛盾してると思うし(あんなの断じて芸なんかじゃな
い)、それだけをやりに来ているような連中、自分のキショさをライブ会場で押し
売りする連中も大嫌いだ。もしBerryzが本当に好きなら、ロマンスなんて打つヒマは無く、ステージから目を離したくないはずだ。もしBerryzの音楽が好き
なら、そのビートに身体を揺らせていればいいだけのはずだ。もちろん、ビー
トに合わせたPPPHやコールは、もはやヲタの身体に染みついてしまっているも
のだし、それを否定する気は全く無い。自分だってやっていることだし。

だけど、「ヲタ芸」ありきで、その踊りに曲を当てはめる本末転倒な空気が、
こんなにも素晴らしいイベントにまで侵入したのは残念でならない。「ピリリ」
で回るかよ!?あの無粋な手拍子は、あの曲が持つリズムの面白さを完全に殺
してしまう。僕の周りは普通のヲタが多かったから、それを気にせず楽しめた
のだけど…。

Berryzの裾野を広げる、Berryzの素晴らしさを知ってもらう最大のチャンスだっ
たのに、一部のくだらないヲタがそれをめちゃくちゃにした。実際、そのせい
でイベントを自然に楽しめなかった人が、何人も友達の中にいた。それが、と
ても悔しい。悔しくてしょうがない。

そして、なにより忘れてはならないのはその光景をすべてBerryzがステージの
上から見下ろしていることだ。自分が小学生だとして、同じことをされたらど
う思うのか、ほんの少しでも考えてみて欲しい。一番に守ってあげなければい
けない子供を脅えさせてどうするんだ……?

そりゃもちろん、小学生を酷使すると言うひどい前提の元に居ることは、どの
ファンも同じだ。でも、水の流れを止めることは出来ない。僕は幸せを知って
しまったし、もうそれ無しで生きていくことは出来ない。そういうことはきっ
と、意識的にせよ、無意識的にせよ、みんな考えていることだと思う。

徹夜もいとわないほどBerryzのことが好きなら、そのメンバーのことを少しで
も思いやって欲しい。あの子達が子供だと言うことを忘れないで欲しい。そし
て、自分の周りには同じような熱い思いを抱いた人間が、素晴らしいライブを
楽しみにしていることを想像して欲しい。





僕の偏見ではあるけれど、あの子達に恋愛感情なり、幻想なりを抱く人間は社
会のはみ出し者だと思う。もし、その精神が正常だと主張する人がいたとした
ら、僕がきっと何を言おうともその人には伝わらないのかも知れない。

でも、僕はかつて、そういう人間でもあった。いわゆる「一般人」に対して、
なんで「ザ☆ピ~ス!」の素晴らしさをこいつらは理解できないんだろう、と
いつも苛だっていた。彼らに対して、その素晴らしさを、娘。の圧倒的な、僕
が感じる全ての正しいものを誇示したかった。誇りたかった。革命的な、娘。
達がなにかを変えてしまう空気を感じて、僕はずっと興奮し、陶酔していた。
でも、その予感はいつか終わってしまった。僕の中では。

僕はその予感をずっとずっと求めていた。
その感覚を何年ぶりかに呼び起こしてくれたのはBerryzだった。僕が嫌ってい
たキッズで構成された、Berryzだった。





僕は、かつて自分が大好きだった娘。サイトのことを思い出した。
かなり前に、彼らは娘。から距離を置くか、もしくはサイトを閉鎖していた。
彼らの娘。に対する優しい視点は、僕を嫉妬させ、泣かせた。僕は、もし彼ら
が今Berryzのことを知ったら、彼らはどんな文章を書くのだろうと思った。

僕は周りを見渡した。彼らはもう、一人も僕の周りにはいなかった。
見知らぬ人たちが僕の周りを取り囲み、得体のしれぬ、そして野蛮な呪術を実
行しようとしていた。僕の大好きなBerryzが、焼かれてしまう。

でも、彼女たちはその炎の中でも笑顔を絶やすことは無かった。
僕はただ無力で、炎の前に立ち尽くす。

でも、世界には、きっと僕と同じことを感じている人が一杯居るはずだ。そし
て、僕たちが願うのはきっと同じ世界であるはずだ。そして、あの子達はいつ
か必ず報われるはずだ。僕たちがそれを信じ続けるなら。