好きな人
好きな人は誰だ、と数年前はまだ言えたかも知れない。
でも、いつまでこのままやっていけるのかという大きな不安を抱えているとそんな余裕はない。
年齢も大台を迎えてしまった。僕はヲタではなく、普通の人間に近づいたのかも知れない。
6000円もする「防災セット」をメンバー全員分買って何も疑問に思わなかった頃からは。
ヲタ、或いはオタクと呼ばれる属性についても、色々な人たちと会って考えた結果、僕は多分
そうではないことが分かった。僕は細部にこだわらないし執着せず、ただ楽しければそれで
良いと思っている。でも、僕が本物と思ったヲタはみんな違う。思いもよらない箇所を見て
そうではないことが分かった。僕は細部にこだわらないし執着せず、ただ楽しければそれで
良いと思っている。でも、僕が本物と思ったヲタはみんな違う。思いもよらない箇所を見て
いるし、その部分に拘っている。その情熱は一見偏執的で変わっているけど、よく見ていると
それはただ僕と形が違うだけのものだと分かる。彼らは細部に拘り、僕は妄想に拘っているのかも。
それはただ僕と形が違うだけのものだと分かる。彼らは細部に拘り、僕は妄想に拘っているのかも。
僕に妄想や、それよりも大きな幻想をもたらしたのは娘。であり、Berryzであり、℃-uteだった。
今でもカラオケに行くと泥酔してハロプロ曲ばかり歌っていて、歌っている時にメンバーみんな
のことを好きだったことを思い出す。
のことを好きだったことを思い出す。
僕は、キッズ以上にもう好きな子はもう現れないだろうと思っていた。
娘。の時もそう思っていた。キッズが横浜アリーナかどこかで自己紹介した時は鬱陶しいとすら
思っていたのに。だけど、いつか情熱が薄れる時が必ず来る。それは曲だったり、現場の雰囲気
だったり色々あるけれど、必ずそれは訪れる。
それから出会ったのは言うまでもないみにちあ☆ベアーズという最高のグループだ。
今までの好きなグループと全く違うのは、大手事務所とは言えマイナーであることだった。
そして、野球の応援歌中心の狂気的と(一般人に言われようとも)素晴らしいコンセプトのライブ。
僕はいつからか気安く使われている四文字言葉が大嫌いだし、アイドルブームの中でその言葉に
括られてしまうみにちあ☆のことをいつも歯がゆく思っていた。そんなんじゃないのに。
でも本当は幸せだった。
でも本当は幸せだった。
価値の分からない人達を無理に呼び込むより、知り合った素晴らしい仲間たちとみにちあ☆の
素晴らしさを共有する方が大事なことだった。僕は今もずっとその延長線上に居る。
□
みにちあ☆が解散して約4年が経ち、僕は今でもみにちあ☆のことばかりを思い出している。
ロッカや、それぞれ活躍しているメンバーはいるけど、それはみにちあ☆の楽しさとは全く別種の
ものだし、メンバーもお年頃で自分が子供の頃を恥ずかしく思う時期で、最早自分の居る場所はない。
とても寂しい。…千帆ちゃんは優しくしてくれるけど。
こんなに長期に渡って失った子のことを忘れられないのは自分にとって初めてのことかも知れない。
気になるアイドルを見つけても踏み込んでいけない。でも、もう踏み込めさえしないかも知れない。
10歳下のヲタ友達が結婚したのに、アイドルのことしか考えられない自分に驚嘆する。
後は安月給の癖にGBを飲み歩くだけのどうしようもない人間。本当にどうしようもない。
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昨日カラオケで歌った。
舞美さんはおばさんじゃないけど、僕はどうしようもない爺になってしまった。
舞美さんはいくつになっても自分に困難な課題を課し、他人に優しく生きていくだろう。
昨年一番嬉しかったことはTIFでオカールと偶然話したことだったし、もはやそのような奇跡を
信じて生きていくしかないような気がしないようなボンクラ2018。