宇宙飛行士

矢島さん、舞美さん、聞こえますか…?
舞美さんに会えるハロコンのチケットが届いたよ。C-3だったよ…。
ビールを1缶飲んだだけでなぜかふらふらになっているよ。最近、何
をするにも言葉が出てこなくて困る。僕の頭はどうかしてしまった
のかな…。今も、君に何かを伝えようとしてこうしているんだけど。
僕は次第に健全な考えと言うものを失いつつあるような気がする。
君は健全そのものの笑顔で"Go Girl~"を舞い、そして握手してくれた。
僕もその健全さへ近づきたい。このままだと僕は本当におかしくなっ
てしまう。何に対しても興味を失い、何を求めているのかも分からな
くなり、頭痛だけがいつまでも残り、そして毎日のように暗示的な夢
を見る。夢の中の僕は何かしらの目的と、自分の居場所を持っている。
時には君達も夢の中に出てきて、まるで何年も前から僕を知っている
ような顔をして僕の周りに居る。僕は特に恋の感覚を抱くことも無く、
でも、なんだか少しうきうきした気持ちでいる。僕は夢の中では、君
達と同い年で、小学生になっているのかも知れない。
その世界の僕には意志という意志も無く、しかし音楽のように心地よく
全てのものごとは流れていく。昨日、僕はそこで自転車のようなものを
漕いでいた。後ろには誰かが乗っていた。それが誰なのかは忘れてしま
ったけど、僕は多分それは君なんじゃないかと思う。「君のようなもの」
ではないか、と。
最近、とてもそれを強く思う。結局、「ようなもの」を僕は愛している
のではないか。そのことを考えると僕は暗くなる。
気づくとまた酒を飲んでいる。
舞美さん、君の名はなんて呼べば良いだろう。
それだけでいいから、教えて欲しい。