バカラックの曲は、年を取るごとにどんどん好きになっていくような気がす
る。音楽を熱心に聴く以前から耳に残っていて、音楽に夢中になって、バー
ト・バカラックと言う名前を覚えて、それからも途切れることなくずっと聴
き続けている。そういう作曲家って、改めて考えてみると驚くほど少ないこ
とに気づく。
と言う訳で、僕の可愛い可愛いキッズ達はどのバカラック・ナンバーを知っ
ているんだろう…などと考えているともうたまらなくなってくる。まいまい
は、「何かいいことないか仔猫チャン?」を知っているだろうか……。マー
サは夕暮れにラジオをつけていて、ふと流れ出した"Alfie"に胸を痛めたり
しないのだろうか……?いや、ハロプロの話をすれば、"Alfie"だけはあや
やに歌って欲しいんだよな…。ごくごくシンプルなアレンジでいいから、生
楽器だけでやって欲しい、ぶつぶつ……と「バカラックのメロを娘。達で!
妄想」は僕の中でかなり根が深いのだ。だから、僕の大好きなキッズ達にも
バカラックに親しんで欲しい……!
という強引な理由で僕はクリストファー・スコットの
「スウィッチド・オン・
バカラック」(上から8番目くらい)をキッズ達にお勧めします!全編クリス
トファー・スコットにのムーグ・シンセサイザー(発明者、ロバート・モー
グ博士の訂正により、正しくは「モーグ」になったようですが…)によるカ
バー・アルバム。なんつうか、今の子供達には、こういうアナログな電子音っ
てあまり供給されてないような気がして。ゲーム音楽にしても、ファミコン
時代の幸福な音は消えてしまってるわけで…。
…ってこういう話をすると爺っぽくてイヤなんですが。でも、「バカラッ
クのメロディーとムーグの音色に反応しないキッズなんていない!居る訳が
無い!」と僕の全細胞が叫んでいるので、それを信じることにします。した
い。なんつっても、僕の一番好きな"Wives And Lovers"も入ってるし、この
ヴァージョンも最高なんですよねぇ…。今はもう廃盤の「レディメイド、バ
カラックを讚える」でクリストファー・スコットを初めて知ったんですけど。
この曲、ハル・デヴィッドの歌詞もすごく洒落てて、こういうのを理解でき
ない女の子とは付き合いたくないんだよな……って前付き合ってた彼女が「
差別してる歌じゃん…」とか言ってたなぁ…(泣)。
「FIRST KISS」の時「歌詞の意味が分らなくてお母さんに聞きました」って
アイリーンが言ってたけど、この曲、お母さんは更に説明するのに苦労しそうだなぁ……。
□
Hey, little girl,
Comb your hair, fix your make-up.
Soon he will open the door.
Don't think because
There's a ring on your finger,
You needn't try any more
For wives should always be lovers, too.
Run to his arms the moment he comes home to you.
I'm warning you.
Day after day,
There are girls at the office,
And men will always be men.
Don't send him off
With your hair still in curlers.
You may not see him again.
For wives should always be lovers, too.
Run to his arms the moment he comes home to you.
He's almost here.
Hey, little girl
Better wear something pretty,
something you'd wear to go to the city.
And dim all the lights,
Pour the wine, start the music.
Time to get ready for love.
Oh, time to get ready,
Time to get ready,
Time to get ready
For love.
Wives And Lovers ( Burt Bacharach / Hal David )
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邦題は「素晴らしき恋人達」。タイトルを聞いただけで涙が出る。
あ、クリストファー・スコットのヴァージョンにはもちろん歌は入っていな
いので悪しからず。一番有名なジャック・ジョーンズのヴァージョンは
ここでちょっとだけ聴けます。ほんとに、ほんのちょっとだけ。