金が無いとCDを買わなくなる→昔のCDを聴き返すようになる
の図式に乗っ取り、バカラックのコンピを数枚引っ張り出して再生していたら
止まらなくなった。「何かいいことないか仔猫チャン」を色んなヴァージョン
で再生する毎日。プッシーキャットプッシーキャットア~イラ~ビュ~♪などと口ずさみ思い浮かぶのは、高橋。
高橋にはどのバカラックナンバーが似合うかなぁ……と考え、ふと思いついた
のはクリストファー・スコットのムーグで奏でる"Wives & Lovers"に合わせて
高橋がお得意のバレエを披露すると言うもの。ああ、多分これを想像したのは
世界でまだ俺だけだ……高橋……。
僕の思い通りに着飾り、踊り、歌う高橋。ロリータ。
僕の攻撃性を受け入れてくれる、いや、結果的に受け入れざるを得ないその悲
しい生理。僕は結果的に高橋を愛したいと思いながら、その生理と身体に僕が
持つ狡猾、暗い欲望を注ぎ込み続けている。そういう意味で言えば、僕はそこ
らの性犯罪者と何ら変わりはない。高橋と性犯罪、自分。
そんなことを言いつつ、ハワイでは高橋のことを天女だと思ってしまった。
この相反する愛情と嗜虐心は、一体これからどこに向かうんだろう。苛々する。
こんな訳の分からない男に苛々される高橋も本当に可哀想だと思うが、その
可哀想な高橋を想像すると、僕の嗜虐心は益々その凶悪な鎌首をもたげてしまう。
可哀想だと思えば思うほどに……。
高橋には、恋人妄想は何もない。前に書いたキタキツネの夢と、その嗜虐心や性
欲や苛立ちや……。そんな自分の感情を殺して欲しい。そうでないと、僕が殺す
方向へと…と、何を言ってるんだか分からなくなってきたけど、本当に自分でも
高橋の感情が全く分からない。整理出来ない。
心惹かれつつ、苛々する状態が続き、多分それはもう限界だ。
OPVの高橋を見ている時、僕は恋の方向へ自分を持っていける。高橋をもう少し
で恋の崖に突き落とせそうな気がするのだ。しかし、ディスプレイの向こうまで
僕の手は届かない。だから僕は泥酔してOPVを眺める他ない。
「素晴らしき恋人達」高橋、俺には高橋の考えていることが今一つ良く分からないんだ。
例えばこの「素晴らしき恋人達」の歌詞を見て、高橋がどう思うのか教えてくれないか。
とても都会的な歌詞だと思わない?根本的な人間の問題って言うのは、この頃から少しも
変わっていないように思えるよ。話をややこしくする奴等が多くなって、それに振り回さ
れる奴も多くなったって言うだけでね…。
例によって俺の妄想なのかも知れないけど、高橋は本当はこういう世界が一番好きなよう
な気がするんだよ。本当はメロディーを一番大切にしたいって思ってるのに、無理矢理に
唱法を押し付けられたり、不本意なフィーリングを押し付けられているように思うんだよ。
そういうのには「ノー」と言った方が良い。少なくとも「ノー」と思った方が良いと思う。
高橋と音楽のことについて、話してみたい。