彼女はみんなの愛し方が好き
ミキティの写真集を買ってしまった。
娘。の写真集だって、よっすぃーのしか買ってないのに…。
あんなに、親の敵のように批判を繰り返したミキティに対し
僕は下半身から段々と洗脳されつつ有り、いや、と言うか、
もう彼女に対し都合の良い妄想を何パターンも身体の中に用
意してしまっており、僕は辻狂いから藤狂いへと寝返った彼
のことを責める資格はない。
…っつうか、下半身から始まる恋愛もあんだろぉ~~~ッッ!!!
と言うよりかは、自分にとっては最早下半身から始まる恋愛
しか無いと言っても過言では無く。
予想しなかった女の子と酔った勢いでしちゃって、その翌朝
にいちゃついてる感じ?そういうのが、僕ぁ凄い好きなんで
すけど~~~ッッ!!て泥酔してますごめんなさい。
(以下、生々しく最低最悪且つ自分勝手な妄想。
そういうのが嫌いな人は読まないでください。本当に最悪です)
□
泥酔して、ミキティと部屋に雪崩れ込んで。
キスして、お互いの身体をまさぐりあって、その感触を、昔の
感触と無意識に比べて。でも、酔いと眠気で結局は二人とも
寝ちゃって。
夜中に目が覚めて。
女の子と寝るなんて何年振りなんだよ!?とか思っちゃったりして。
で、思わずミキティの頭を撫でちゃったりして。愛しくなっちゃっ
たりして。「俺、女なら誰でも良いのかな…」とか思っちゃったりして。
でも、もう自分の中で理屈はどうでも良くなっちゃってて、ミキティ
からは良い匂いがして、それに吸い込まれるように眠りに落ちちゃっ
たりして。
二人ともそれからは起きる度に無意識に、キスしたり、肩に手を回し
たりして。安心したりして。
…でも、朝になって、二人とも完全に目が覚めた時には、ギクシャク
しちゃったりして。ミキティはパンツ一丁なもんだから、「なんか貸
して…」とか恥ずかしそうに言ってて、そんで、短パン貸しつつ大興
奮しちゃったりして。
「今日、仕事無いんだっけ…」
「あ、うん、今日休み…」
とか言って。会話が途切れた瞬間に、もう獣化して。
結局自分は誰でも良いのかな…と思いつつ、狂ったようにその肉体を
求めて、好きな女の子の顔なんか全然思い出す事も無く…。
……という夢を見て。
その夢の中の感覚では、自分は、ミキティに殆どのものを預けていて。
それはやはり「飢え」なのか。
だとすれば、自分は「飢え」の感覚の中で娘。を求めているのか。
その「飢え」の感覚に疑問を感じると言うのは、結局社会的規範に
対する罪の意識から逃れたいと言う事なのか。しかし、その罪の意
識から逃れられない自分が求めているものは、結局単なる温もりで
あり、単なる女の子であり、だとすれば、自分が加護ちゃんのこと
を好きだったと言うのは一体どういうことなのか、何の意味があったのか…。
…ってもう何が何やらわからんから、ミキティに「あんたバカ?」
っつってひっぱたかれたいわ!!楽になりたい。