F.D.R. Jones
ああ、ミルス・ブラザーズはいいなあ。
最近のちょっとしたヴォーカル・グループ流行りみたいなのに、ちゃんとした
中身があるとは到底思えないけど、それをきっかけにこういう心温まる盤が
一杯再発されればいいなあ。老人になったら、こういうレコードを聴きながら、
辻ちゃんと加護ちゃんみたいな孫が戯れるのを眺めたいなあ・・・。
ていうか、老人にならなくても、今すぐにそういうシチュエーションを希望。
もういやだ。現世には疲れた。僕はやっぱり一人が向いている人間なんだ。
寂しくて正解なんだ。なんだかんだで本当に疲れた。
まず、借金を返そう。これ以上借金を増やすのはやめよう。もう、しばらく遊ぶ
のはやめよう。借金しながら遊んでも全然遊んだ気にならない。というか、一日
中そのことばかりが頭にあって、本当に苛々してばかりだ。普通の人から見たら
大した額では無いかも知れないけど、僕は本当に気が小さいので、借金をすると
いう行為自体に脅えてしまう。本当に、気の小さい、つまらない男だと自分でも
思う。24にもなって、15,6の頃から考えていることが何も変わっていないような
気がする。ずっと、バカみたいに女の子のことばかり考えているような気がする。
女の子のことばかり考えているとは言っても、現実的なことは一切考えず、役に
立たない妄想ばかりしているような気がする。そしてその妄想の度合いが進めば
進む程、現世の女の子とは共通点が無くなっていくような気がする。
そして、まりっぺのような女の子とは恋人にも、友達にも、知り合いにもなる
ことすら無く、老いぼれて死んでいくような気がする。ああ・・Georgia On
My Mind最高(ミルスのヴァージョンです)。ああ、まりっぺみたいな女の子と
仲良しになるには一体どうしたらいいんだろう。本当にどうすればいいんだろう。
しかし「どうすればいいんだろう」と問いかけながら、その答えが分かったと
しても僕は何も変わらないと思う。変わろうとはしないと思う。家から外にも
出ないし、テレビも見ないし、流行りの音楽も聴かないだろう。そしてその
傾向は年を取るに連れて更に進行していくだろう。・・・暗い。本当に暗い。
あーー、なんか「こんなモテない僕をコーディネートしてください」みたいな
企画娘。でやってくんねーかなー。そんでまりっぺが俺を担当してくんねーか
なー・・・・。まりっぺと一日過ごせたりしねーかなー・・・。そんで、部屋
に来て偶然飾ってあったタジ・マハールの「ミュージック・ファ・ヤ」のジャケ
を手にとって驚いたりしねーかなー。意外に中南米の音楽が好きだったりしね
ーかなー。「スティール・パンの音色って好きなんですよねぇ・・」とか言って。
そんで、"Baby You're My Destiny"を再生して二人で浸ったりして~な~・・。
最後のとこで二人で浸りて~な~・・・。「ここ最高なんだよねぇ・・」とか言って。
で、最後のスティール・パンとヴォーカルの絡みで思わずハッピー7を思い出して
現世に戻って、ああ・・・俺はあのまりっぺと会話しているんだ・・・・とか覚醒
したい。そんで、「こういうのが好きだったら・・」とか言って細野さんのトロピ
カル・ダンディーとかを貸したい。遠慮するまりっぺに無理に貸してしまいたい。
次の接点を無理矢理作るために・・・ってああ、きたない、きたない。
気づいたら、また役に立たないことを考えてしまった。
まりっぺは今何をしてるんだろう。
□
