She Loves The Way They Love Her
ブリティッシュ・ポップというとなにか冬のイメージがあったが、
こう、暑い時期に聴いても全然良い。聴いているのはゾンビーズ「オデッセイ・アンド・オラクル」。
"Time Of The Season"だったらりかっちは知っているだろうか。娘。達にもこの曲をカバーしてもらい、
りかっちには艶めかしいブレスを披露してもらいたい。つうか、りかっちのブレスが聴きたいだけだっ
たりして。そうだな、僕が一番りかっちに似合うと思うのは「彼女はみんなの愛し方が好き」。
彼女はライトの前に立っている
聴衆の目の前で 顔には笑みを浮かべ
みんなの注目を集めている
彼女はみんなの愛し方が好き
彼女はみんなの愛し方が好き
彼女は笑っている
彼女は軽い冗談を話すのが好き
・・・そう、なんてことない歌なんだけど、僕はりかっちにはなんてことない歌が似合うと思う。
曲自体はポップで楽しくて、ちょっとだけ切なくて。僕はこの曲を聴くと、りかっちがステージに
立ってみんなに楽しそうに笑顔を振りまいている姿が目に浮かぶのである。みんなりかっちに恋を
していて、ちょっとした動作にも胸を焦がす。りかっちは「そんなこと知らないもん!」と言った
振る舞いで楽しそうに歌い続ける。みんなは、それを見ているだけで、ただただ幸せな気持ちになる。
ああ、りかっちは"The Way I Feel Inside"を聴いて、どう思うんだろう。
コリン・ブランストーンの声を聴いてどう思うんだろう。やっぱり感動するんだろうか。
・・・りかっちについて考えていると、どうにもこうにも苛々する。
あの徹底的な無思想、無自覚ぶりに苛立ちを感じても、「りかっちはああいう女の子だから可愛い
んだよな・・・今のままが一番可愛いんだよな・・・」という結論にいつも行き着いてしまうし、
でも、それでいて何か「やることはやっていそうな」雰囲気が僕を最高潮に苛立たせる。(…いや、
それは僕の妄想に過ぎないかも知れませんが!)、僕はそれにいつも苛立っている。
お前はなんでそんなに可愛いんだ?なのになんであんなにバカみたいに楽しそうに居られるんだ?
こっちの気持ちなんかなにも知らない癖に・・・・・・・バカッ!!りかっちのバカッッ!!
更にりかっちはちょっとかっこいい男になら、もうすぐに騙されそうな雰囲気を常に分泌している。
分泌しまくっている。僕がもしソルトテイルだったなら、りかっちをそこに目撃したならば、速攻だろう。
0.1秒だろう。いや、0.01秒かも。ああ、嫌だ。想像するのも嫌だ。神よどうかりかっちをお守り下さい。
でも、守られたとしても、りかっちと自分は相容れないだろうという予感がまた僕を苛立たせる。
あまりに可愛すぎて、自分の想像の範疇を超えている。多分、「あんな可愛い子が俺と一緒になる訳が
ない」という、本能というか、遺伝子レベルでの何かが働いているのかも知れない。とすると、よっすぃ
ーや加護ちゃんや、他のメンバーは何で平気なんだと言う話になるが、それが自分でもさっぱり分からない。
他のメンバーの場合はそれなりに上手くいく恋人妄想が、りかっちの場合どうもうまく行かない。
なっちの場合も上手くいかないが、それはまた何か別の理由があるような気がする。・・・・・。
結局りかっちがあまりにアイドルし過ぎているって、ただそれだけの理由なのかも知れないけど。
そういえば、僕は「アイドル」という存在がこの世にあることを知ってはいても、「萌え」が溢れた
アイドル像みたいなものには免疫がなかったと思う。そんなのは「ヲタ」の居る世界で、僕はそう
いう世界とは一生無縁で居ると思っていた。そんな世界には、近づきたくもなかった。
それが知らず知らずの内にこうしてハロプロの世界に引きずり込まれ、紛れもない「ヲタ」になって
しまった訳だけど、僕にとっての「娘。に萌える行為」というのは常に自分の妄想に娘。達を引きずり
込んで成立するものだったような気がするのだ。いや、気じゃなくて、100%そうだ。
でも、りかっちの場合、何かそのままで、自分の妄想の入り込む余地無く、彼女の世界に引きずり込まれて
しまう。あまりに可愛く、あまりに無思想で、あまりに非現実的。それでいて現実。
この世に生まれた男の全てにとって、りかっちと一緒になれないというのは不幸な要素だ、と僕は思う。
僕はこれからも苛立ち続けながら、りかっちを見守っていくだろう。
勝手に。