友達になれたら
最近、泥酔しながらも「あ、俺さっきと同じ事しゃべってるなー」と気づくことが多くなってきた。
気づいてるんだから止めるかと言うと、これが止めない。延々と同じことをしゃべり続けてしまう。
そしてうんざりする。うんざりするけど止められない。
そして翌日、頭痛と共に後悔することになる。「俺、何話したんだっけ…」
その繰り返す話題と言うのも、どうしようもないくだらないことで、時に酷く下劣で、「俺は本当に
モーニング娘。のファンなんだろうか」と自分で思うくらいで、それを素面の時に思い出すと、本当
に激しく後悔する。
そのパターンにもいくつか合って、まず一番多いのが地獄の娘。問答タイプ。
「・・が・・そうな娘。は?」
「・・したら・・してくれそうな娘。は?」
と言った質問を延々パターンを変えて相手が疲労困憊するまで繰り返し続ける。そして、相手の回答が
終わると、僕は殆どその内容を踏まえずに自分の妄想をまくしたてる。それが何百回、何千回と繰り返
され朝になる頃には、心身共にボロボロになり、自分で何を話したのかすっかり忘れている。
もう一つは、連呼タイプ。
その場のヲタ達の議論の輪に「真里はねぇ」「いや、よっすぃーはですね」と何度となく割り込むのだ
が、実は大した意見がある訳でもなく、ただお目当ての娘。の名前を呼びたいだけだったりする。
そして、議論についていけなくなるとよっすぃーやまりっぺについて妄想しながら一人でビールをあおり
、その内眠くなって寝てしまうパターンだ。起きると、たいていは地獄の底にいるような二日酔い状態に
陥っており、何も考えられずに駅へと向かって歩き出すか、途中で道で倒れてそのまま寝てしまったりする。
僕も24歳になったせいか(気づくのが遅すぎる)、「もしやこういうのをダメ人間と言うのでは…」と
最近気づき始め、なにやら不安な気持ちで一杯の毎日を送っている。妄想最盛期の頃は、よっすぃーと
結婚する気満々だったのが、今では「俺はこの先誰とも一緒になれないのではないか…」と、本気で
心細さ全開だったりする。何をするにしても常に不安がつきまとう。側で支えてくれる人が欲しい。
誰かによっかかりたくてたまらない。
最近遠出をすると、何故か病気のように、圭ちゃんが車に乗って迎えに来てくれる妄想が脳裏に浮かんで
くる。眼鏡をかけた圭ちゃんが「もう、ほんとだらしないんだから!」と怒った表情で僕を迎えにくるのだ。
その妄想に一度とらわれると、いつまで経っても圭ちゃんが来ないのが不安になってくる。
これではほんとのリアル基地外になってしまうが、多分、僕は自分の中でその「誰かが来てくれない感覚」
を何かの暗示としてとらえてしまっているのかも知れない。不安だ。
ミルトン・ナシメントの"Bridges"がやけに胸にしみる。
よっすぃーと一緒に聴きたい。よっすぃーと一緒に泣きたい。
よっすぃーなら分かってくれるよ・・・きっと分かってくれるよ・・・・。
ああよっすぃーは俺の思ったとおりの女の子だよ。大丈夫だよ。きっとナシメント聴いて泣くよ。
多分それは朝方とかで、俺と一緒にいるよ。ああ・・よっすぃー今なにしてんだろ。よっすぃーも
こんな気持ちになったことあんのかな・・・・・もう寝よう・・・寝たら全部忘れるよ・・・・と
言いたいところだが、やり残した作業は山のように残っている・・・。