Os Grilos 


これからあややに会いに、新潟に行って来ます。
嘘です仕事です。ああ借金だらけ・・・。

とりあえずまたアイコン溜まってきたんで、これ以上溜まる前に・・。
じゃ、行って来ます。






ビートルズを知らない子供たち 


例え、どの知らない女の肌の感触だと言っても酔って触れてしまったら錯覚する。
そして懐かしいメロディーはなんだか知らないけど色々思い起こさせる。

そして結局は独りにさせる。
誰に電話しても出ないし、今まで一緒に居た人間達の電話も繋がらない。
それまで紡いだ言葉の価値を考えても、多分それは意味の無いことなのだろう。
そして、自分の4年間は大して意味があるようで無いような事だったのだろう。

僕にはあの四年間と言うのは人生で一番意味があるように思えていたけど、それは
僕の幻覚だったのだと今やっと分かった。そんなものは何の役にも立たない。

見捨てられた人間には何も与えられることは無いのだ。



あいつのことを考えると気が狂いそうだし、そんな話を聞かなければ良かったと思う。
寂しさを紛らわらせようとしても、そんなものはすぐに逃げて行ってしまうし、
見捨てられたものには同じものが帰って来ることは二度と無いのだ。

何を思っても二度と会えないし、何を思っても二度と話せない。

僕は彼女のことを知らないし、みんなは僕の知らない彼女のことを知っている。

忘れたいけど、どうしても忘れられない。
最近なにかしらの集まりから帰ってくると、寂しくて気が狂いそうになる。

あいつと話したくて話したくてどうしようもない。
けど話せない。酒を飲んだりとか、そういうことしか出来ない。

涙が止まらないし、止め方も良く分からない。
会いたい。会いたくてたまらない。

声が聴きたい。
なんでもいいから声が聴きたい。

さくら 

 うたかくん、元気?
 あのさ、最近うたかくん2chの色んな板に顔出してない? 
 こないだ新Mac板で偽加護に「CD買え」とか言われてたし、

武道・武芸板にも行ってなかった?バキの読み過ぎ?結構忙しそうに見えて2ちゃんだけは
しっかり見てるんだね、あはは。
私?私は相変わらずマイペースでやってます。懲りずにC&Cに一人で入ってからあげカレ
ー」とか食べてるよ。だっておいしいし楽なんだもん。

昨日は圭織とかとかなり遅くまで飲んでたんだけど、なんか全然二日酔いじゃないや。
なんでだろ・・・。あ、今日は休みで、今部屋の掃除が終わったとこ。
お茶飲みながら"Tokyo Bossa nova"ていうコンピ聴いてるの。これはvol.4かな(後藤さんアリガト!)。
若い人達のボサノヴァの新録って、普段ショップで手に取ることも無いんだけど、なんか、
リラックスした感じですごくいいよ、これ。別に純ボサノヴァとか、ラウンジ・テイスト
に拘ることも無く、リラックスして、ただ気持ちいい音楽をやってるって感じで。
歌手によって歌もすごい下手だったりするんだけど、うたかくんも歌の上手い下手で聴く
タイプじゃないし、オススメだよ。2枚組で2600円だしね。過去のシリーズも探してみようっと。


・・それにしても、いい天気だなあ。しかもまだ2時じゃん。なんか出かけたくなってきたよ。
あのさ、うたかくんボサノヴァ聴き始めたきっかけって憶えてる?私は憶えてるんだけど。
なんか今日みたいな天気のいい日にさ、二人で出かけたんだよね。いつもみたいに公園を歩いて、
でもその日はそのまま湯島から秋葉の方まで抜けて、お茶の水まで歩いちゃって。

そんで、ジャニスで(火事になる前だったっけな、後だったっけな?)
二人でマルコス・ヴァーリの「サンバ68」見つけたんだよ。1200円で。
家帰って、聴いて、二人で「めちゃくちゃいいじゃん!」って盛り上がったの。憶えてる?
あの頃は二人とも何聴いてたんだっけ。そう、スパギャンとかキースとか・・。
考えてみればもう4年も前なんだね。懐かしいなあ。あの頃はいつも一緒だったね・・。

あ、三時だ。ルイス・アントニオとTokyo Bossa nova持ってどっか買い物でも行こうっと。
うたかくん、たまには買い物つき合ってよね!じゃあね!チュッ!


   


Happiness compilation vol.4
"TOKYO BOSSA NOVA"








Stoney end 


5月の晴れた土曜の午後に家に独りでする自慰ってなんて空しいんだろうか・・。

いつから俺はこんな人間になってしまったのだろうか。俺はこの先りかっちみたいな女の子と
出会えるのだろうか。というか、最近自分の意識がどんどん弱気で、どんどん不安で、どんどん
寂しい方向に向かっていっているような気がする。誰でもいいから側にいて欲しいような。

思い出すのは昔のことばかりだし、聞かなければいいことを聞いてしまったり、それでますます
不安に陥ってしまったり、「あの時にああしていれば・・」とかそんなことばっかり考えるよう
になってしまった。いつまで経ってもあの頃のことが忘れられない。

自分が何をするべきか、自分が何をしたいのかも良くわからなくなってしまった。
僕は結局あの頃を取り戻せれば何もいらないのかも知れない。あんな時間が、また再び自分の前に
やってくるなんて考えられないし、もしそれがあったとして、僕は結局同じ事を繰り返すのかも
知れないとも思う。どちらにしろ、失ってしまった時間は二度と取り戻せない。

「ストーニー・エンド」を聴きながら昔のことを思い出していても、誰も帰っては来ない。
とりあえずは、何も考えずに金を貯めよう。それ位のことしか思いつかないし、他に何も出来ない。

こんなに引きずるとは思わなかった。





Constant rain 


今、部屋にあるCDを全部mp3にエンコードしようとしているのだが、LAMEエンコードが
異常に遅かったり(一日4〜5枚が限界)、CDDBに登録してあるトラック情報が間違って
いたりで、部屋にはこれ以上無い程CDが散乱し、足の踏み場も無い。何もやる気が起こらない。

でも、聴きたい時に聴きたい曲が見つからないよりはマシだ。一曲のために二時間かけて
部屋をひっくり返して大捜索して、結局見つからなかったりするよりはマシだ。ああいう
時はほんとに大暴れして部屋を全て破壊したくなる。んで、どうでもいい時にそのCDが
出てきたりすると今度はそのCDを壁に投げつけて破壊したくなる。非常に良くない傾向だ。
・・現在総容量13G。全部エンコ終わったら何Gになるんだろう・・・。バックアップどうしよう・・。



でも、エンコし終わったアルバムを聴くとやっぱりいい音だし、非常に快適。
昨日はよっすぃーの夢も見たので(よっすぃーは俺のことが好きなんだけど、恥ずかしがって
なかなか声をかけられない。そんで俺の方からよっすぃーに声をかけるんだけど、そん時の
よっすぃーの恥ずかしがり方がもーー可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて・・・)、エンコし
終わったチェット・ベイカーの「シングス」を再生しながら、その夢のことを思い出したりしている。

ああ、よっすぃーとつき合いたい。よっすぃーとつき合いたい。よっすぃーとつき合いたい・・。

・・最近の僕の萌えの傾向。
よっすぃー、加護ちゃん、まりっぺの3人がぐるぐる頭の中を廻っていて、そのサークルの中に
圭織、圭ちゃん、ごっちんが時折顔を覗かせるような状態だ。辻ちゃんとなっちにはなぜか最近
萌えることが少ない。りかっちの名前が出ていないのはなぜなのか、僕自身も良くわからない。

なんというか、いつまで経ってもりかっちが僕を好きになるイメージが抱けない。
よっすぃーなんか、僕の妄想の中ではもう今すぐにでも結婚してもおかしくない程仲がよいのに、
りかっちにはどうしてもそういうイメージが湧いてこない。りかっちで妄想していても、「ああ、
こうして一緒に歩いていてもりかっちは本当は俺のことが好きじゃないんだ。りかっちはただ
かっこいい男が好きなんだ。かっこいい男が好きなだけなんだ・・・」という風に、何の根拠も
なくダークな方向へ話が進んでいくのだ。そして僕は悶え苦しみ、結果、大量のアイコンを日記
下部に貼り付けてしまうのだ。ああ、りかっちと言う存在のなんと罪な事よ・・・。
というか真剣な話、僕は最近毎日のようにこう思うのだ。


なんでりかっちは俺のことを解ってくれないんだ。


・・自分の頭がどんどんおかしくなってきているのは分かっているが、自然に毎日そう考えてしまう。
そして段々とイライラしてくる。・・俺がこんなに悩んでいるのに、なんでお前はそんなに楽しそうに
ハッピーだのルンルンだのと言ってられるのだ・・・いい加減にしろ!
そして僕はたまらずファスナーに手を伸ばし、怒り狂った肉・・・(〜略〜)・・・結果、大量の
アイコンを日記下部に貼り付けてしまうのだ。暗い。どうしようもない。狂気だ。泥沼だ。

ああ、りかっちが何を考えて生きているのかわからない。想像できない。
でも、りかっちめちゃくちゃ好きなんだよぉ〜〜〜!どうすりゃいいんだよォ〜〜〜〜!!
・・・・・・。




Yeah!めっちゃホリディ 


愛!夢!ドットドットスラ〜〜ッシュ♪あやや!!あやや最高〜〜〜!!

ブリッツ、パシフィコ、そして今日のBSジュニアのど自慢と見続けてきたけど、あややイベントは
ほんっとーーーーーに最高ですね!今日は小さい会場だったからかドキュソ達の声援も行き過ぎる
ことなく、逆にイベント自体を盛り上げる効果を果たしていました。のど自慢にPPPHはほんとに
合いますね。トップバッターの男子中学生なんてヲタの声援に乗ってかなり良い気分で歌ってた。

そう、出演者の子供達もLOVE涙色、100KISS、じゃんけんぴょん、BABY恋(一番盛り上がった)と
ハロプロソング連発。そしてあややは満を持してめっちゃホリディと桃色を披露。公録なんで立ち
上がれなかったけど、も〜〜会場のヲタ全員でレッドゾーン突入。子供達のハロプロソングでテン
ション上げつつ最後にあややで大爆発。いや、ほんっとんげぇんげぇカタルシスでしたよ・・・。
あややとステージの全員で阿波踊りも面白かったし、レインボー(虹色の全身タイツを着た参加者の
家族)も面白かった。そしてちょうどヲタの方のレインボーが最前列に居たのも面白かった。
ヲタ達も一般客も殆ど退屈することなく過ごせた2時間半だったと思います。いや、ほんっと良かった。
連れてってくれたHさん、本当に今日はありがとうございました!





しかし「Yeah!めっちゃホリディ」、これもまたほんっっと最高の一曲ですな。

あの不気味ながら、いや、あややが歌うと不気味で無いアラ不思議な導入部分を通過すると、
「たまにはセンチ♪」「なっちゃう時もあ♪」の、末尾に自分でメロを付け足してしまいたく
なるような絶妙の焦らしが入る(「私にできるかな?」のフェイクも本当にたまらん・・)。んで、
「でもやるのさ、なんとかかんとかで 愛!夢!ドットドットスラ〜ッシュ!!」で雪崩のように
攻め立てられて、も〜〜サビへの期待最高潮!!!ってトコにすかさず、あのメロが耳直撃ですよ!
10人中10人リピート間違い無しですよ!あやや最高!うわ〜〜〜〜ッッッッ!!・・・と、まあ
書いてる内に訳分かんなくなってしまう位最高の曲ですね。いや〜、今年もいい夏を過ごせそうだ・・。

でも、ただ一つ残念なのは、その「めっちゃホリディ」の代わりにコンサートで「私のすごい方法」
が削られるそうです。よりによってなんであの曲が・・・。「S君」とか他に選択はあったと思うんだけど・・。

The bell that couldn't jingle 


眠い。忙しい。金さえあれば。ああ・・。




・ニュース・ステーションのスタッフにはモーヲタがいるっぽい。この間の天気予報ではモーコーの
イージーリスニング・ジャズみたいなカバーがかかっていたし(トリビュートのやつかな?)、宗男か
なんかの特集では不似合いなウィアラがずっとバックにかかっていた。予想しない状況で娘。の曲が
流れると、かなりドキッとしますね。


・しかし「おどる11(おどるイレブン)」ていうネーミングは素晴らしいですね。ドラクエ的言語
感覚って言うか。しかも音頭だって言うんだから。ハッピー7と共に期待大ですわ。


・あややの「オシャレ!」、「あだ名しか知らない関係」をずっと「肌でしか知らない関係」だと
思ってました。でも、その位のギリギリの歌詞もあややに歌って欲しいと思いません?(言い訳)

・最近ブラジル再発しまくりのWhatmusic、ヴォックス・ポプリってどうなんですか?
日本盤の帯のコメントがあまりに熱くてめちゃくちゃ気になってるんですけど。あれだけ熱い
コメントを書くってのは、絶対良いとしか思えない。でも日本盤高くて手が出なかった(2500円)。
エジソン・マシャードのも欲しいなあ。通販で買っちゃおうかなあ。

・ドラマに使われたせいでまたママパパのベストが再発されたようですが、今までのベスト盤と
全く変わらない選曲でガッカリ。ほんとはドラマに使って欲しくもないけど、使うなら使うで
ちゃんとした再発して欲しいよなあ。今手に入るMCAの輸入盤なんて、ほんとに酷い再発だし。
2in1でボーナス付ける位できるでしょうが。そういや、娘。バイブルで桜井鉄太郎さんも
「モーコー」ではママパパみたいなことを娘。にやらせたかったって言ってますよね。聴いてみたいよなあ・・。


・ずっとやりたかったイベントがとうとう開けそう。かなり先のことなんだけど、面白いイベント
になりそうです。乞うご期待。






ドリフのラバさん 


最近またドリフばっかり聴いている。

東芝レコーディング・オーケストラのリズム隊とホーンは(ハーブ・アルパートみたい)
本っっ当にかっこいいし、川口真のアレンジも、飾らないユニゾンも、最高の一言。
民謡や軍歌をああいう形でカバーするという発想が素晴らしいし、そういうアルバムを
リリースするだけの「余裕」を持っていた時代も、今から見ると本当に羨ましいと思う。
毎日一人で酔いどれ、ドリフを聴きながら娘。のことばっかり考えている。例えば、



汽車の窓から手を握り 送ってくれた人よりも
ホームの隅で泣いていた 可愛いあの子が忘れらりょか



こういう歌詞を耳にした瞬間、僕は泣いているごっちんやなっちの姿が目に浮かんで
仕方がないのである。その瞬間、僕等は恋人同士であり、なっちとごっちんは僕の為
に泣いてくれている。・・・いやー、痛いね(今更のエクスキューズ)。
僕の妄想の中では加護ちゃんと辻ちゃんは「アイ〜ン体操」ではなくて、ドリフベー
スのアレンジで「ミニモニ。ピンポンパン」を歌っている。



とらのプロレスラーは シマシマパンツ
はいてもはいても すぐとれる
がんばらなくちゃ がんばらなくちゃ
がんばらなくちゃー
からてをびしびし パンツをするする
からてをびしびし パンツをするする
かてかてトラの プロレスラー



こんな無意味で可愛らしい歌詞をミニモニが歌うなんて、素晴らしすぎる!!



僕があの娘を 見そめた時は
高校二年の春の頃 グレた頃
紺のセーラー服 横目で見れば
胸のボインが気にかかる しびれちゃう



この「ツーレロ節」を聴く度に、僕は圭ちゃんのことを考えてしまう。
この曲、果ては圭ちゃんと結婚するところまで話が進むのだけど、こんなに幸せな
流れのラブソングを僕は聴いたことが無い。いや、ほんとに。紺のセーラー服とか
そういう前時代的な格好は、きっと圭ちゃんに似合うと思う。



深夜のスナック 恋人は
会いたかったと 言いながら 
躰をすり寄せ 酒をつぐ
エクボが素敵な なじみの娘
浮世話に 花が咲き
気がつきゃ 閉店 おかんじょう
これさえなけりゃと千鳥足



僕は圭織が居るそんな店に、毎日通い詰めてボロボロになりたい。
「うたかさん、そんなに飲んで大丈夫・・?」僕の顔を覗きこむ圭織。ああ・・。



今日もあの娘から 道路工事中
手紙が来ました 結婚して頂戴
私はあなたにしびれっぱなしよ
(ア〜)
まんざら俺だって(まんざら俺だって)
悪い気はしない(無理だ 無理だ)
サーサ 仕事はやめて つるはしおろして
シャベルを捨てて 一杯やろう
俺は幸福だ(年にはかてないよ)



↑「ドリフの真っ赤な封筒」より。僕は作業中ツラくなった時、娘。との結婚だけを考える・・。







「ゴー・ウェスト」のI wish感は言うまでもなく(いや、ほんとにそうなんだって!)、
僕にとって娘。とドリフは切っても切れない。青盤のインナーに映った五人の表情を
見ていると、何かとても心が安まるし、ビーチ・ボーイズでもモーニング娘。でも
そうだけど、僕はグループみんなで仲良さそうに映っている写真が大好きなのだ。

僕は普段人より番組を見ない分、作業の合間にトレカを見たり画像整理などをしながら、
そういう妄想に浸っている。・・ドリフを聴きながら娘。画像を眺めるとかそういうこと
はしないけど、ドリフを聴きながら娘。のことを考えたりは、いつもしている。
でも、ドリフを聴かせて喜ぶ女の子には、僕は会ったことがない。
・・・って当たり前か。







ほんとにやさしい恋人は 夢の世界に隠れてる
〜ドリフのバイのバイのバイ〜


Anything goes 


前から何度も言っていることだけど、よっすぃーと同棲したい。

よっすぃーと一緒に昼過ぎに起きて、ゴロゴロしながらニュースを見たい。
よっすぃーは「いいとも」を見たいと文句を言うが、それを僕は許さない。
よっすぃーは「もぉ〜〜、コウちゃんっていつもそうなんだから!」等と
言いつつ僕の身体を叩いて抗議するが、僕は知らんぷりをしたままだ。

よっすぃーは二〜三分は僕と一緒にニュースを見ているが、すぐに飽きて、
寝っ転がったまま僕の部屋を漁り出す。マンガを見たり、広告を見たり、
カードの明細を見たり・・。「え〜〜コウちゃん先月こんなに使ったのぉ〜!?」
よっすぃーに責められながら、僕はそれを軽く受け流す。

僕は大分目が覚めて来たなと思いながら、トイレに行きがてら、いや帰りがてら、
プレイヤーにキリンジをセットして「唐変木のためのガイダンス」を再生する。
よっすぃーは「あ、この曲好きー」と言う。全く僕が思っていた通りに。
僕はそんなよっすぃーが可愛くて、寝転びながら、じっと彼女のことを眺める。

よっすぃーは曲が終わっても「とーへんぼくのためのガイダーンス」と
口ずさんでいて、外はいい天気である。「ねえコウちゃん、どっか出かけようよ!」

ランダム・プレイに設定したiTunesは、ルグランの「ロシュフォールの恋人達」の
ピアノ・デモを選択し、それは5月の日曜の午後に本当にぴったりの選曲である。
よっすぃーは僕の返事を待たずに化粧を始めているし、僕自身もしばらくぶりに
どこかに出かけたくなってきた。デートなんて、本当に久しぶりだ。


よっすぃーの呼び方は「うたかくん→コウちゃん」と変わったが、僕の呼び方は
「よっすぃー→ひとみ(トミコ)」とは行かない。恥ずかしくて、なかなか最初の
呼び方を変えられない。「よっすぃー」だって、普通から見たら十分恥ずかしいだろうけど。


よっすぃーの化粧を待ちながらソファに寝転がっていると、再び眠気が僕を襲い始める。
僕はよっすぃーと一緒にいると、本当に眠くなってしまうのだ。
なぜなのか分からないけど、彼女と抱き合って、いつもの彼女の髪の匂いを嗅ぐと、
僕はまるで催眠術にかかったみたいに眠りに落ちてしまう。
そして彼女もまた、僕と抱き合った途端、同じようにすぐに寝入ってしまう。
僕は彼女の寝顔を見て、安心してから眠りに入る。
目を閉じながらそんなことを考えていると、それが夢なのか現実なのか解らなくなってくる。
ただ、流れている音楽はそのままだ。ハーパース・ビザールの「ポケットフル・オブ・ミラクルズ」だ。間違いない。


「・・・起っきろぉーーーー!!」
気配を感じた瞬間、よっすぃーはもう既に僕にのしかかっている。

「コウちゃん、ねえ、動物園行こうよ」
よっすぃーの何の根拠もないリクエストを聞いて、僕は目を開ける。


・・眠いけど、僕はよっすぃーが好きだ。
僕は、よっすぃーのことが好きだ。

メモリー・バンド 


真夜中に娘。のエロ小説を検索していて、また、妙に切ない作品に出会ってしまった。
実は僕もエロ小説というか、娘。達の性描写は何回も何回も書いては消去していたりする。
どうしても上手く、納得いくように書けないし、その後に僕は何を書いたら良いのか分からない。

たまに、エロゲー「同級生」のように主人公がモテまくり、頼みもしないのに女達が寄ってきて
主人公は複数と肉体関係を持ってしまい、三角関係やら五角関係やらに苦しむという、ベタベタ
なストーリーを書き綴るエロ小説家がいるが、僕は本当にそういうストーリーが大好きだ。


・・よっすぃーとりかっちと俺が仲の良い三人友達だったりしてね。
で、よっすぃーと俺がつきあってたりするんだけどね。りかっちは引っ込み思案でいつまで経って
も彼氏ができなくてね。見るに見かねたよっすぃーが「次の夏休みが終わるまでに、梨華ちゃんにも
彼氏見つけてあげようよ!」とか張り切っちゃってね。で、俺の親友とかを紹介して
一緒に海に行ったりする訳だね。りかっちとよっすぃーの水着に男二人は大興奮!みたいなね。
地元のドキュソ達に絡まれたりとか色々ハプニングがありながらも、花火でもして楽しく一日は終わる訳だ。

で、それぞれの部屋へ戻る別れ際、りかっちが俺の袖を引っ張る訳だね。
それで、メモかなんかを手渡す訳だ。「X時に、さっきの海岸で」とか書いてある訳だね。
当然俺としてはどういう話になるかは想像がついてるんだけど、りかっちの思い詰めた
切ない表情を見ていると、どうしても行ってあげないと、という気になっちゃうんだね。

・・で、誰も居ない砂浜でりかっちが待っている訳ですよ。夜は寒くて、俺は後ろから上着をかけて
あげて、りかっちに微笑んでね。「うたかくん・・・・」
それで、りかっちの告白が始まる訳ですよ。俺のことをずっと好きだったこと。でも、よっすぃーを
気にしてずっと何も出来なかったこと。紹介した俺の友達が嫌いな訳では無いこと(俺の友達は梨華
っちにベタ惚れな訳ですな)。そして気づくと、りかっちの頬には一筋の涙が。

「うたかくん、ごめんね、こんな話してもどうにもならないのは分かってた。でも・・でも・・・、
やっぱりどうしても気持ちを抑えられなかった。ごめん、ごめんねうたかくん・・・・」

りかっちは肩を震わせて泣き出してしまう。俺はそれを見て本当にいたたまれなくなって、りかっちの
肩を抱きます。りかっちの身体は思ったよりも全然小さくて、細くて、でも、胸に感じるその鼓動は
激しくて、なんだかりかっちを愛しいという気持ちがどんどん大きくなっていってしまう訳ですな。
そして、りかっちは潤んだ瞳で俺を見て言う訳です。


「うたかくん、キスして・・・」


当然俺は半ば強制的な力に動かされて、してしまう訳ですな。
してしまったらどうなるか分かっていたのに、してしまった。

翌日、海からの帰り道、何も知らない二人から見ても様子がおかしくてね。
でもまあなんだかんだで東京に着いて、そのことは知られずに小旅行は終わる訳です。
で、俺は親友とよっすぃーの二人に嘘をつき続けながらりかっちとの関係を続けると。
罪悪感にさいなまれながら、でも、りかっちを好きな気持ちはどんどん大きくなっていくと。

そんなことを全然知らないよっすぃーは、前と変わらず、天真爛漫に、優しくて、眩しい笑顔で
俺に接してくれて。そして振り子みたいに、よっすぃーと離れたくない気持ちも大きくなっていくと。

それで、俺は同じクラスで仲の良い女友達、ごっちんに全てを相談する訳ですな。
もう、プレッシャーを、自分一人ではそれを支えきれなくなってしまった、と。自分はどうすべきか、と。

ごっちんは下町のラーメン屋の娘で、そういう所は昔気質な所がある女の子なんですな。
それで、殴られる訳ですな。

「うたかがそんなやつだとは思わなかったよ!」

殴りはしたものの、ごっちんもやはりそのまま俺を放っておけなくて、色々話を聞いてくれる訳ですな。
それで、結論としてよっすぃーに戻るべきだろう、と。ごっちんはよっすぃーとの俺の仲の良さを昔から
見ているし、二人には別れて欲しくないと思っているんですな。いや、もしかして、ひょっとすると、
あの石川と言う女は最初からこうなることを企んでうたかに近づいたのでは無いか、と。

それで、止せばいいのに、ごっちんはりかっちに近づいてあれこれぶちまけてしまう訳ですな。
りかっちはりかっちで大ショックを受けて。もちろんそんなつもりで俺に近づいた訳では無いし、
それが正しくない行為であったとしても、ごっちんに言われる筋合のものでも無いことも解っている。
でも、何よりも俺がそれをごっちんに喋っていたという事実がりかっちにはショックだったんですな。

ごっちんの敵意越しに、りかっちは俺に絶望する訳です。
そしてりかっちは自分の命を絶つことまで考え、そしてそれを実行してしまいます。

未遂で済み、表沙汰にならなかったとは言え、親友の僕達の前には当然全てが白日の下に晒されることとなり、
僕はりかっちも、よっすぃーも失うことになります。ごっちんは責任を感じて、でもどうすれば良いのか分から
なくて、塞ぎ込んでしまうようになります。

僕も僕で、家に閉じこもるようになり、誰とも口を聞かないようになります。
そんな僕を救ってくれたのは妹の希美でした。事情を知っている希美はおどけたり、悪戯したり、
なんとか僕の心を開こうとして頑張ります。荒み、冷えきった心が希美によって少しずつ溶解していきます。

そんなこんなである日僕は、希美の親友、加護亜依を紹介されます。
加護ちゃんはどうやら中学が僕と一緒だったらしく、僕のことを知っているようです。

「うたか先輩、憶えてないんですかァ〜?酷いですよ〜〜」

屈託無く笑う加護ちゃんの笑顔に僕は段々と惹かれていき・・・・・・・・妄想が切れた。


ああ、ちゃんとした胸キュン系エロ小説が書けるようになりたい。書ける人が羨ましくて仕方無いわ・・。

Please let me wonder 


友達と会う予定も無く、二三日の休みが続いたなら、加護ちゃんはどうするだろうか。
加護ちゃんはきっと、僕のようにibookを抱えて布団の中で一日中ネットに貼り付いているに違いない。

ニュースとワイドショーが始まると、CMの度にチャンネルをザッピングし、暗い話題に耳を傾け、
暗い心を益々暗くし、深夜は深夜で討論番組やサッカー中継等を見続け、その合間に新Mac板の
リロードを繰り返し、大して自分には意味のないフリーウェアを発見し、インストールし、適当
に何度かいじった後、二度と起動しなかったりすることはしばしばで、朝方になるとめざましテ
レビやおはスタ等をザッピングし、娘。達が出ていたらその顔をぼんやり眺めたりし、それが
終わったら、人気のない内に、人には見せられないような酷い格好で駅前のマックへ向かい、
朝マックを注文するのだ。加護ちゃんのお気に入りはソーセージ・エッグマック・マフィンだ。

家へ帰って2chを見ながらそれを食べ終え、コーンポタージュスープを飲み干し、そのコップの
底面に印刷された雑学豆知識を読み、「へえ〜」と思い、欠伸をし、その内に眠りにつくのだ。

そして、加護ちゃんは夢を見るのだ。
自分の好きな男の子や、友達についての夢だ。その男の子や友達の、自分に対する暗示的言動や
行動の意味について、加護ちゃんは考えるのだ。寄せては返す、現実と夢の波の狭間で。

だけど、答えは出ない。そして加護ちゃんの、人生の中の一日が終わる。





トイレに起きた加護ちゃんは、もう一日が終わってしまったことに気づく。
だけどそれに後悔したりはしない。もう、そんなのには慣れてしまったから。

加護ちゃんは寝過ぎによる頭痛をやり過ごしながら、携帯電話に脅えるのだ。
誰とも話したくない。誰かと話すのが怖い。

真夜中の家の中で、ひっそりと、ひっそりと、加護ちゃんは行動する。
別に誰かと会っても普通に話すことは出来るけど、出来ることなら誰にも会いたくない。

見たいテレビもやってないし、2ちゃんにも人がいない。お腹も大して減ってはいない。
加護ちゃんは、布団に寝ころんで、大好きなアルバムを再生しながら、大好きな男の子のことを考える。


××君は、この曲を知ってるのかな。この曲のハーモニーについて、どう思うのかな。
こんな時代遅れの曲だけど、××君は気に入ってくれるかな・・・。


加護ちゃんは小さい胸を痛くしながら、ビーチ・ボーイズを聴きながら、ずっとその男の子の
ことについて考え続けるのだ。見たことのないカリフォルニアの青空の下で、その男の子と
一緒にいることを。加護ちゃんは目を閉じて、感じるのだ。
××君とはいつ会えるか、会えるか自体も分からないけど、ビーチ・ボーイズの無条件に幸せな
ハーモニーと、ビートと、メロディーを聴いていると、加護ちゃんにはいつかそれが実現するの
では無いかと思えてくるのだ。勇気は無いけれど、無いなりに加護ちゃんはそのメロディーと、
ハーモニーを信じるのだ。14歳の加護ちゃんには、それが恋というものの全てなのだ。

そうやっている内に時間は過ぎていくけれど、加護ちゃんは無理をして自分を変えていく必要は
無いと思っている。今、彼のことを考えながら音楽を聴いている時に幸せを感じるし、彼のこと
を考えるのが好きだし、何より加護ちゃんは、恋は偶然だと思っている。


加護ちゃんはその一瞬を、瞬間を、意識する訳でも無く待ちながら、休日を過ごす。
そして多分加護ちゃんはきっと、その男の子と出会うのだ。それが、幸せな出会いであることを僕は願う。





・・・ってなんだか、書いてる間に自分のことを書いてるんだか加護ちゃんのことを書いてるんだか
わからなくなってしまった。ダメだもう寝よう・・・・。(メールめちゃくちゃ遅れててすいません



さぁ!恋人になろう 


黙ってあややの話を聞け、このドキュソ共!!





今回のあややコン、僕にはこの位のことしか言えそうにない。

「最高!」の羅列になってしまうのは間違いがないし、六人祭からメロン、「ドッキドキ〜」の流れの
素晴らしさはもう本当に言葉に出来ない。こんなに盛り上がったのって、去年の代々木ハロプロ以来
かも知れない。メロンのアクトには本当に鳥肌が立った。あの瞬間、メロンは世界で一番格好良かったよ!
村田・・・村田・・・。大谷のテンションの高さも本当に素晴らしかった。平家の司会も良かったし、
あややの科白トチりまくりも面白かった。あんなに人間くさいあややを見たのは初めてだ。そして、
あんなに自然に笑うあややを見たのも初めてだ。あの光景を思い出す度僕は頬がほころんでしまう。
・・・・って一,二行で収める筈が随分長く喋りすぎてしまったなあ・・。でも、ほんと最高だったよなあ・・。


深酒をした次の日、意味もなくバッド・ヴァイヴに囚われてしまうことがたまにあるのだけど、今日は
まさにそんな状態で、コンサート前の精神状態はかなり暗いものがあった。でも、さっきも書いた六人
祭からの流れが本当に素晴らしくて、そんな気分はどこかに吹き飛んでしまった。
そういう悪い精神状態から逃れるためには、寝るか我慢する以外しか無くて、コンサートによってそれ
を癒されたなんて経験は初めてで、「ドッキドキ」が始まってステージがぱぁっ、と明るくなった瞬間、
本当に泣きそうになってしまった。

あやや、平家、メロン、本当にありがとう。






独りでいることを学ばなくちゃ 


久しぶりにピースフルなモーヲタ・イベントに行った。
ピースフルと言う言葉を僕が始めて聞いたのは、ケニー・ランキンの曲を聴いてからだったけど、
そのイベントには、そういう空気が溢れていた。みんな娘。が好きで好きでたまらなくて、朝から
晩までそれしか無いような人達ばかりだった。萌え狂っている人達がその場に集まっていた。

萌え狂うと言っても、争いは無く、お互いの違いを認めるという当たり前の前提の上にある議論。
それがなんだか心地良くて、僕はその店でいつもより多めにビールを飲んでしまった。
最近、意味もなくCCRを思い出す。そのグループ名とか、ガッツ効きまくりのハッピーなロックンロールとか。
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。いいグループ名だと思う。

僕にとってのクリーデンス・クリアウォーターとは、
去年、2001年代々木の夏コンであり、それはもしかすると僕が最前列だったせいもあるかも知れないけれど、
でも、その時のオフ会は、今までで一番楽しかったオフ会でもある。


どうして娘。の精神に触れておきながら、つまらないことで争わなければならないのだろう。
どうして、こうやって楽しく意見の交換が出来ないのだろう。





考えてみると、僕にとっての娘。とは、やはり「萌え」が一番前にあるし。「音楽」も一言では言えないアレが
あるのだけど、でもそれは第一に「萌え」に支えられたものであるのは、多分、間違いが無いし。
いや、厳密に言うと一言では語り尽くせないけれど・・。

とりあえず、「モーヲタ」と言うキーワードによって自分の言いたいことが制限されているのは、かなり不幸な
ことだと思う。だって、モーヲタである前に人間でしょうが。娘。の曲よりロシュフォールのサントラの方が
好きだって言ったって、それを責める権利は誰にも無いと思う。





「**ならモーヲタじゃない」「**じゃなければモーヲタじゃない」とか、そういうフレーズが大嫌いだ。
僕はモーヲタである為に生きている訳じゃないし、そういうものを強要するような思想が大嫌いだ。
もっと、好きなものを好きだと言えば良いのに。好きなものに関して好きなように言えばいいのに。
自分の好きなものと、友達の好きなものについて考えれば良いのに。

そこには自分が歩いて来た道と、友達の歩いてきた道の距離というものが厳然として有って、
それを理解することは出来なくても、認識することは出来ると思うんです。認め合うことは出来る。

でも最近、そういう当たり前のことが出来なくなっていると思う。そういうシーンが形成されていると思う。
モーヲタとして認められなくてもいいから、僕は自分の思ったことを言いたい。そういう訳のわからんキー
ワードに振り回されたくない。一昔前には意味があったのかもしれないけど、今「モーヲタ」という言葉に
大して意味が無いように僕は思う。その言葉が意味を成したのは、ニッキモニが一番盛り上がっていた頃、
去年の春〜夏頃なのかも知れない。





彼等は自分と言うものを持ち、「自分」に全て責任を負っていた。
自分が基準であるというのは当たり前の話だけど、僕等は(いや、僕は)いつの間にかモーヲタという言葉に
囚われて、無理に自分の身体を動かしていたと思う。CDを何十枚も買い、コンサートに行きまくり、テレビ、
ラジオも全て聞き逃さないような、そんなイメージ。そのイメージは確かに自分を奮い立たせてくれたり、
帰属意識を刺激してくれたりするけど、考えてみればでもそれは、初めに僕が求めていたものとは全く違うのだ。


僕はただ音楽を聴きながら圭ちゃんや紗耶香のことを考えていたかったし、
それが今は加護ちゃんとよっすぃーに変わったたけのことなのだ。核はただ、それだけのことなのだ。
僕が一番衝撃を受けたのは、ただそれだけのことに、ただその「萌え」という感覚に身を預けたことに
よって、音楽に対する感覚まで変わってしまったと言うことだ。

僕は、中学の頃からビーチ・ボーイズを聴いて周りからバカにされているようなヒネたガキだったので。
リアルタイムのヒットチャートと言うものを全て信用せずに生きてきた(Puffyとか、そういうもの以外は)。
でも。娘。に萌えてから、真夏、ふるさと→LOVEマの無茶苦茶さ加減を味わってから、僕はそれまで好まな
かったジャンルの音楽を受け入れることができるようになった。実際、昔から考えたらドリフやクレイジー
のアルバムがフェイバリットの棚にあること自体が信じられない。
その事実だけでも僕にはショックだったし、感動的なことだったし、異常なことだった。


僕は娘。に萌えていて、娘。の音楽が好きで、そして、娘に萌えていて、娘。のことを好きな友達ができた。
それは事実だ。事実で、どうしようも無いほど感動的なことだ。
だけど。

だけどそれ以上僕は何も求めないし、誰からも何も求められたくない。





「娘。が好き」って言う、それだけのファクターがこんなに美しいとうことを久しぶりに思い出した。
モーヲタじゃなくて、娘。のことが好きな人が好きだ。訳の分からない争いはもううんざりだ。

「ザ☆ピ〜ス」って、もう本当の真っ最前面に書いてある文字がまだ解らないんだろうか。
「傷つけろ」なんて娘。は一回も歌ってないよ。

もう、そういうのは本当にうんざりだ。





そういう意味で、今日会った人達にはなんか凄く安心した。ありがとう。

Summer madness 


時計は午前1時をまわっていた。
私も彼も、もうかなりの量のアルコールを飲んでいた。彼は、黙って車を運転していた。
私は視線を定めようとするのを止め、規則的に過ぎてはまたやってくる街灯の無機質な光
を追った。その光と、二人の間に流れる沈黙は心地良かった。私は、完全に身体の力を
抜き、シートにもたれた。スピーカーからは、妙に耳障りの良いフュージョンがかかっていた。
それは良く遊びに行く彼の部屋で、私が一度も聴いたことの無いものだった。

彼は、一人で居る時にこのアルバムを聴いているのだろうか。
それとも、今みたいに、電車が無くなってしょうがなく家に泊める女友達の為に用意した
アルバムなのだろうか。類はそれと似たような状況のために。・・どちらにしろ、私は彼の部屋に
一人で行ったことが無かった。それは何かを意味しているような気がしたが、その意味を私は
考えたくなかった。たぶん、これからも彼は私の中での彼であり、私は彼の中での私で有り続けるのだ。
それまでの色々な事柄が頭をよぎったが、私はそれを思い出すのを止めた。
私は、このまま流されて、どこかに行ってしまいたかった。ただ、それだけだった。

このまま、この車に乗ったまま、ずっと夜の街を走り続けていたかった。
心地良いローズ・ピアノのソロが今まさに曲の中での最高潮を迎えようとしていたし、
私はそれを聴き続けていたかった。しかし、間もなく車は大通りから見覚えのある狭い路地に入った。





彼の部屋は、一人で入るといつもよりもがらん、として見えた。
私はソファに深く腰掛けると、目を閉じた。彼は冷蔵庫からビールを取り出しているようだった。
私がビールを飲ませて欲しいと言うと、彼は少し驚いているようだった。このまま寝てしまうと
思っていたのだろう。私は、眠いようで眠くなかった。普通に、ビールを飲みたいと思った。
そんなに酒を飲みたい気分になったのは、久しぶりだった。私は仕事を辞めたばかりで、明日の
ことを気にする必要は無かった。もうあの人達と会わなくて済むのだ。もしこれからあの人達と
同じような人間と会うことになったとしても、少なくとも今は気の合う人達と好きなだけ一緒に
いられる。私は、今、自由になったのだ。


彼は、私の前に缶ビールを置いて、自分の前にもそれを置いた。
彼は、ガラスのテーブル越しに私と缶を合わせた。無機質な音が、かつ、と部屋に響いた。

彼の喉と、それよりはいささか控えめに私の喉が鳴り、沈黙が流れた。
彼は無言のまま、ソファから立ち上がり、ターンテーブルに向かった。彼は私の知らない
ジャケットからレコードを取り出し、静かに針を降ろした。

流れ出したのは、クール&ザ・ギャングの"Summer madness"だった。
何の気もなしに普段聴き流していた曲だった。しかし私の意識は今、その曲に激しく揺り動かされていた。
右から左へ、左から右へ、際限なく移り変わるエレクトリック・ピアノのエフェクトに私の心は、静かに、
心地良く、混乱した。アナログ・シンセサイザー、ハイハット、ギター、ストリングス、ベースライン・・。
私は、針を降ろした瞬間の彼の後ろ姿を眺めながら、静かに混乱していた。
私の視界はより狭く、より暗くなったようだった。全ての音が私を誘惑し、見知らぬ方向へ私を導こうとしていた。


気づかぬ内に、私と彼は唇を合わせていた。
夢を見ている様な、無感覚のような感覚だったが、とにかく私は彼と唇を合わせていた。

つぅ、と彼の指先が私の背中をなぞり、私の指は彼の背中の肩甲骨の辺りに所在なげに置かれた。
その時、私は確かになにかを求めていたが、それを求める術を知らなかった。ただ、彼と肌を合わせたかった。

私は、意識の濁流に身を任せて、全身の力を抜いた。"Summer madness"は、まだ流れていた。





いつかまた、彼の車でその曲が流れた。時間を見たら、それは4分17秒の曲だった。
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