Believe in me
皆さんはよっすぃーと同棲したいと思ったことがお有りになるだろうか。
僕はある。百万回くらいある。
もう一回大学時代に戻って、よっすぃーと同棲したい。
よっすぃーだったら、何も言わずにいつまでたっても一緒にゴロゴロして
くれそうな気がする。一日中、ずっと抱き合って、それに飽きたら、出かけて。
化粧の薄いよっすぃーでもやっぱ、それなりに時間はかかって。
僕は時間を持て余して、トッド・ラングレンの「Believe in me」なんてかけてみる。
よっすぃーは鏡からこっちを振り返らないけど、いい曲だって思ってくれてるみたいで。
手をつないで目的も無く街へ出て。意味もなく根津の方へ向かう。
辺りには誰もいなくて、たまに涼しい風が吹いて。まだ強い日射しを木々が守ってくれて。
よっすぃーがふと、マルコス・ヴァーリの「Chup,chup,I got away」を口ずさんで。その
鼻歌があまりにも自然だったから、僕もつられて歌ったりして。
僕がヴァーリで、よっすぃーがアナ・マリア。
たまにハモりがうまく行っていい気分になったり、ギターが弾けない自分が少しもどかしか
ったり。でも、何よりもよっすぃー歌っているのが本当に楽しくて。愛しくて。
立ち止まってキスしちゃったりして。
・・蝉はもう鳴いていない。二人の胸に「サマー・サンバ」が流れているだけだ。
