友理ちゃんには取り柄がなくなんかない
リアルエチュードを見てそう思いました。
友理ちゃんが大きな背中を茉麻に預けて号泣する姿を見てそう思いました。
友理ちゃんはたぶん、すぐ我々に「かたち」として見える才能が欲しいのだろうけれど、
友理ちゃんはそんなものよりもずっと大切なものを持っている。ずっとずっと昔から。
友理ちゃんのお母さんはそのことをわかってる。
わかった上で友理ちゃんを励まそうとしていたんだと思う。
でも、友理ちゃんはお母さんが思うよりずっと繊細なんだよね。
ずっとずっと色々なことを我慢してきたんだと思う。耐えながら頑張ってきたんだと思う。
それなのに、これ以上求められても何をすればいいのか分からない。
自分は一体何なのか。何のために存在しているのか。と思ったと思う。
多分、友理ちゃんから語られたお母さんの言葉は正確ではないだろう。
でもそれは何よりも正確な筈だ。僕が今思い出す友理ちゃんの背中のように。
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友理ちゃんのこと、ずっと好きだった。
ドブ川のような俺らヲタを見て、希望に満ちた表情をしているのが衝撃だった。
あんなに酷い人間達を見て、まだ希望を抱けるのが衝撃だった。
友理ちゃん、ずっとそのままで居て。
僕はこの曲を聴きながら君のことを考え続ける。